東京12R4歳以上1勝クラス
2月22日(土) 芝1600m
sugarless 糖分摂取は馬券から
◎ | サンライズジパング |
東京11R フェブラリーS GⅠ◎⑫サンライズジパング○⑭ミッキーファイト▲⑮ガイアフォース△⑪ペプチドナイルダート路線のトップ層は同週に行われるサウジカップに出走する流れができ、その影響で年々レースレベルが下降気味のフェブラリーS。今年もフォーエバーヤングをはじめ、ラムジェット、ウィルソンテソーロ、ウシュバテソーロが不在の中行われる事となるが、それでも今回は近年で一番メンバーレベルが高い印象を受ける。そして出馬表をパッと見ただけでも感じる程に先行馬が多く、包まれたくないミトノオーやウィリアムバローズが内枠に入り、なんとしてもハナに行きたいサンデーファンデーの外隣にテン上位のドゥラエレーデが入った事でハイペース必至の枠並び。昨年の同レースも抜けた主役が不在の中で行われた結果、各馬が勝ちに行きペースが流れ差し決着となった事は記憶に新しい。今年も昨年程ではないにせよ、同様にハイペース想定で考えており、外を回って差してこられる馬が恵まれると決め打ちして選びたい。 ◎⑫サンライズジパング(想定5番人気)前走のプロキオンSは時計も出ており、前残り顕著な展開ながら差して2着に好走。見た目以上に強い競馬を見せており、競馬内容では間違いなく一番強かった。2走前のチャンピオンズCでも外を回っていて言い訳可能。ここまでダート転向後に力負けと言えるレースは、4走前のJDCのみ。手前を替えないといった走りが不器用である関係上、外をスムーズに走る立ち回りがマストになるため、中京コースだと外を回ると負荷が大きくなり不向きな舞台と言える。東京替わり+外目の枠に入ったのは大きなプラスだろう。距離短縮は問題なくハイペース必至のメンバーと枠並びとなった今回は、展開利も見込めそうでパフォーマンスを上げてくるとみているため本命に。○⑭ミッキーファイトここまで6戦して4勝。3着に敗れたユニコーンSではハイペースを好位馬群で追走し、4角・直線と馬群の中で進路を塞がれてしまい、展開も不向きでスムーズなら勝ち負け必至の内容だった。そして2走前のJDCでは概ね当馬に向いた展開だったが、勝ち馬があのフォーエバーヤングで着差は僅か0.2秒と小差。まだまだ底を見せておらず、強いパフォーマンスを披露し続けている。ハイレベル4歳世代の中でも上位の能力馬として評価している。競馬に幅があり崩れにくい点が強調材料で、揉まれずに回ってこられそうな外目の枠に入ったのもプラス。初の1600m戦でハイペース必至のメンバーではあるため、左回りだと少しモタれる癖もあり脚が溜まらずといった可能性はあるものの、これまでのレースからは今回もこなせる可能性が高い。▲⑮ガイアフォースダート3戦目となる今回は、昨年好走経験のある同レース。前走のチャンピオンズCは3.6秒差15着の大凡走となったが、スタートで躓いたロスや、大外枠が響いてひっかかりながら外を回っており、距離ロス以上に負荷のかかる"中京コースの禁じ手"とも言えるレース内容で、能力負けではなく完全に度外視したい内容。ただ、ダート緒戦となった昨年同レースでの2着については、超が付く程のHペースで流れた状況で上がりがかかり、非常に恵まれた内容での好走。好走再現性は乏しく手放しでは評価できない。その昨年での好走ベースで人気するのであれば、評価は慎重になるべきと言えるだろう。とはいえ、芝重賞でも強敵を相手に好走を重ねている地力の高さは評価しており、不器用な馬なので広い東京コースのワンターン替わりは大きなプラス。今回のメンバーでも通用の下地はあるし、外をスムーズに回れるピンク枠を確保したのはかなり大きい。△⑪ペプチドナイル前走チャンピオンズCでは、内枠から押して先行し、追走時に外からのプレッシャーやロスもあった上で小差5着。負けたとはいえ、ベストではない1800mを考えれば及第点の走りで評価している。当馬のハイライトといえばやはり昨年の同レース。明らかに先行勢に不向きな超が付く程のハイペース展開ながら、外目先行策から伸びて勝ち切った。前述した昨年のフェブラリーSはメンバーレベルに疑問は残るが、見たまま強い内容。距離短縮の東京1600mはこなせる舞台、枠も内すぎず外すぎない丁度良いところに入った。今年も走ってくるか。 ▼▼▼全頭見解▼▼▼◾️①エンペラーワケア前走武蔵野Sでは、ペースが流れた点は向いたとはいえ、3.4角→直線にかけてかなり激しく揉まれ、一目瞭然の特大の不利もあり並の馬ではそのまま沈む展開ながら、最後はわずかな馬間を割って鋭く伸びて勝ち切った、スムーズに追い出せていれば着差はこんなものではなく非常に強い競馬。能力は文句なしの上位評価で、あらゆる不利を跳ね除けて好走するだけの力もありますが、前走の不利が露骨な上に、高い能力を有しているのは過去レースからも明らかななので人気してしまう点はどうか。好走再現性を問われると、この馬にとっては試練の最内枠に入ってしまった事で競馬も難しく、再度揉まれてどうかといった面での疑問も残る。馬群が伸びて上手く外に出せれば十分馬券圏内だとは思うが、今回はオッズから思い切って嫌いたい。◾️②タガノビューティー前走根岸Sでの落馬競走中止からの参戦。昨年の同レースでは4着好走だが、超が付く程の前傾ラップで、上がりがかかり非常に恵まれた内容での好走、再現性は乏しく手放しでは評価できない。という前置きをした上で、今年も先行勢が揃っている点からハイペース必至と見ており、ペースが流れて上がりが掛かれば安定した末脚で詰められる点は評価したい。ハイライトはやはり2走前JBCスプリントで、4角外4頭目から外負荷をもろともせずに前を飲み込んで勝ち切る強い競馬。高齢馬ながら初のGⅠ制覇への期待も大きく、オッズ次第では抑えても。◾️③ミトノオー昨年は中央重賞でマーチS2着と好走。続く平安Sを勝ち、前走ベテルギウスS14着からの参戦。近4走は比較的恵まれた逃げで、自分の競馬ができた上で凡走を重ねており、今回も行けるだけ行く競馬をするだろうが、強力な先行勢が多いので自分の競馬が叶うとは思えない。内枠に入ったのも厳しく、外から被せられることでパフォーマンスを下げるとみている。◾️④ウィリアムバローズ主に1800m戦で好位から押し切る競馬を武器に好走を繰り返しているが、3走前には初のマイル挑戦となったかしわ記念にて大敗。そのかしわ記念では、距離短縮+最内枠の影響で好位からの競馬ができず、自身初の揉まれる競馬となったこともあり力を出し切れなかった。勝ち馬に向いたとはいえ、負けすぎな印象を受ける。今回は先行勢が揃っている上での距離短縮臨戦となるので、距離短縮馬の好走傾向がある東京ダ1600mを考慮しても楽な競馬にはならない。内枠に入ってしまったことで外の馬に被せられる競馬になる点も不安要素。◾️⑤アーテルアストレア地方交流重賞では3勝しているものの、中央GⅠであるチャンピオンズカップでは9着7着と2年連続凡走。内容は外を回って距離ロスありと言い訳ができるものの、現状は時計が掛かりやすいタフな中京ベストと考えており、出脚の求められる芝スタート東京替わり+距離短縮はプラスとは言えない。さらに内枠に入ってしまったことでより難しい競馬を求められるしパフォーマンスを下げるタイミング。◾️⑥メイショウハリオ近走は重賞連続馬券内と8歳の高齢馬ながら存在感をアピール。特に昨年の帝王賞からメンコを外すようになって行き脚が改善されたとの話もあり、加齢と共にズブさが出てくる馬が多い中で、ここにきて新境地を見出している。とはいえ距離はもう少し欲しい馬で、ここは距離短縮臨戦で且つハイペース必至のメンバー構成、地方重賞の流れと比べると追走力は大きな課題になってくる。一昨年の同レースもスタートで躓きながらも3着好走!と言えなくもないが、当時は勝ち馬のレモンポップを除くとメンバーレベルも低く、ハイペース展開も当馬に向いており手放しで評価できず。今年も展開利はありそうだが、前述した一昨年の3着と差し脚質というだけで能力以上に評価されそうな今回は手を出し辛い。◾️⑦サンデーファンデー近2走の好走はどちらも揉まれない好位から押し切っており、ペースも流れずかなり恵まれた内容でのもの。手放しでの評価はできない。揉まれ弱い馬で距離短縮+先行勢が多く強力な今回は、ポジションも取り辛い。仮に取れたとしても近走程楽な競馬にならないことは明白で、パフォーマンスを下げそうなタイミング。芝スタート込みでもう少し外の枠が欲しかった。◾️⑧ドゥラエレーデチャンピオンズC→プロキオンSと重賞連続馬券内と好走しての参戦になるが、チャンピオンズCは内枠からインで溜め、距離ロスを抑える中京理想のコース取りで3着。プロキオンSも時計の出る前残り顕著な馬場や展開を利して3着と比較的恵まれてのレースとなっており、この重賞好走ベースで穴人気するのであれば買える要素はかなり薄い。距離ももう少しあった方が良い馬で、昨年のフェブラリーSでは先行負荷があったとはいえ1.1秒差の12着と沈んでいる。好走には得意の先行ポジションが安牌だと感じるが、昨年同様にハイペース展開を想定しているため前受けでは展開利もない。今年は控える競馬でどこまで。◾️⑨コスタノヴァ前走根岸Sは得意の東京ダート1400m参戦。前が競り合ったことでかなりのハイペース展開になり、差して勝ち切った点は恵まれているものの、着差も付けて強い競馬だった。3走前の欅Sでは斤量差があったとはいえ、今回人気を背負うであろうエンペラーワケアを下しており、休み明けを使っての状態面の上積みも見込めそうな今回は要注目の一頭。ただ、1600mまでは守備範囲で事実この距離で3勝をあげてはいるが、勝ちは条件戦でのもので相手のレベルが低いのは気になる。この馬のオッズを構成している主軸となるレースは1400m戦でのものだと考えているので、出遅れ癖によるリスクや相手関係も込みで過剰に売れるのであれば手を出し辛い。◾️⑩アンモシエラ中11日というタイトな臨戦。地方重賞で戦績を積んできただけあって、これまでの好走は少頭数戦が多く恵まれてきた印象が強い。多頭数で先行勢が揃っている今回は、それだけでこの馬にとっては大きな試練になるだろう。サンデーファンデー他先行馬との兼ね合いもあり展開利も見込み辛い。◾️⑬デルマソトガケ前走佐賀記念5着からの参戦。近走の地方交流重賞では、タフ馬場小回り条件が合っていない印象はあるので、東京替わりとなる点は舞台としてはプラスに考えている。ただ、1600mは距離不足に感じるし、向き不向き以前に前走メンバーで2.2秒差は楽観視できる着差ではなく負けすぎている。例年よりもレベルの高いメンバーが集まった今回は流石に足りないイメージ。◾️⑯ヘリオス今年で同レース3度目の挑戦。2年前の同レース後に鞍上から東京ダ1600mは長い旨言及があったように、これまでの戦績からも1400ベストの馬であることは間違いない。好走パターンから好位ポジションを取ることが最低条件となるが、今回は先行馬も多く強力で枠も大外と、展開利も見込み辛い。