丹下日出夫の予想

丹下日出夫

お気に入り

お気に入り

登録済

問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

4月11日 阪神11R 桜花賞(G1)

  • 馬単

    1着流しマルチ

    12通り

    1着

    4

    相手

    2

    5

    8

    10

    16

    18

    各300円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    4

    2着

    18

    相手

    2

    5

    8

    10

    16

    各100円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    4

    2着

    2

    相手

    5

    8

    10

    16

    18

    各100円

購入:9600円(72通り)

結果

【馬単】
300円 × 12.8倍 = 3840円
【3連単】
100円 × 104.0倍 = 10400円
【3連単】
100円 × 104.0倍 = 10400円

このレースの収支

払戻:24640円
収支:+15040円

丹下日出夫の見解

【後光差す】ソダシは2歳牝馬チャンプ、3歳GI・桜花賞の冠も戴く。新馬戦の函館1800mの加速ラップも見事だったが(12秒0-11秒7-11秒6)、札幌2歳Sは1000m通過・59秒2-マイル通過は1分35秒2というHラップを3番手追走。追いすがる後続勢を二枚腰を使って封印、1分48秒2のコースレコードでGIIIをもぎとった。アルテミスSは東京の高速馬場でも通用するかどうか、二番手に押し出し適性をはかったが、ラスト3Fを推定11秒2-10秒9-11秒8(33秒9)でパンチアウト。高速ラップにも対応できた。

 阪神JFは4戦目ということもありテンションが高く、ゲート入りをゴネたが、実戦に向かえばポンと好スタート。馬込みでも我慢が効き、またひとつ課題をクリア。1000m通過・58秒7という流れは、近年の桜花賞の平均値。馬群を割り残り1ハロン標識で先頭、内からサトノレイナスが激しく迫ってきたが、勝点で全身をもう一度膨らませ盛り返して見せた。1分33秒1は過去十年では前年に次ぐ第二位。どんなコースでも芝でも枠でも勝ってきた。

 年明けは桜花賞一本。立ち姿は力感にあふれ凛々しく、白毛の肌は透明感を増し、筋肉の束が薄っすら浮いて見える。一週前の坂路の本追い切りでは上り1Fを11秒8で登板。心身とも、怖いくらいに研ぎ澄まされている。

 対抗はサトノレイナス。東京マイルの新馬勝ち時計は1分37秒7、上りラップ共に平凡。約4か月となった前走のサフラン賞は、プラスは4キロながら、着実に歩様に力強さを増し、肌艶も光度が上がった。スタートで立ち遅れ、1000m通過は60秒2のスロー。上りラップも11秒7-11秒6-11秒7(3Fは35秒0)と、明らかな前残りの様相を呈していたが、ゴール板が近づくにつれ、テレビカメラを突き破らんばかりに姿が大きくなり、上り2Fは推定11秒3-11秒0-唸りながら坂上一気に決着をつけた。

 阪神JFは、3秒近いペースアップに戸惑い、トップスピードに入るまでにタイムラグが生じた。さすがのルメールJもドキリ。ロスを最小限に抑えるべく、苦し紛れにも映る、イン強襲策に切り替えたが、一旦先頭、ハナ差の2着…。惜しい。しかし検量室に引き上げてきたルメールJは、意外にサバサバしている。あの鼻差は、実は案外と大きい実力差だったか。このままではソダシに再び遅れをとる。鼻差はもっと大きくなる。桜花賞へ向け南Wでタフな5F追いを5本消化、腰回りを鍛え勝負どころの反応を高めるよう鍛えた。大外枠を引いてしまったが、ルメールJならロスなく内に寄せ、リズムよく中団差しの形を作ってくれる。

 今年は阪神JF以外にも良質なレースが揃い、あっと驚く逆転劇も一考。第一候補はフェアリーSの勝者ファインルージュ。母は3勝、新潟の1000直を得意としていた。母の妹プレノタートはフィリーズレビュー3着、母の弟ザラストロは新潟2歳Sの勝者。血統など思えば、使いだしは新潟1200m(2着)、二戦目の東京1400mで勝利というステップはよくわかる。

 ただ前走時計は1分23秒3(稍重)…。時計やラップで上手く説明がし辛い。しかし、4キロの微増ながら492キロの馬体の押し出しは他と一線を画している。こんなにいい馬だったのか。造りもマイラー、キズナ産駒はパワー馬場も得意。フェアリーSは、チャカついて、スタートはモッサリ。1000m通過・58秒7というHペースを、押っつけゝ。直線入り口、鋭く大外を回り、12秒0-11秒9-11秒8(3Fは35秒7)というレースラップを、35秒0という加速ラップで、ゴールめがけて一目散。フェアリーSと桜花賞とリンクは薄かったが、本年の1分34秒4は、ちょっと別物。去年のデアリングタクトのエルフィンSと、ちょっと似た感触がする。桜へとダイレクトにつながる、宝物になるかもしれない。

 年明け1月のクイーンC・1分33秒3という決着タイムも、過去十年では第3位にランクされる好内容だった。キャリアはまだ二戦、2着に敗れたものの、アールドヴィーヴルは最速の上りをマーク。牝系の大本バレークイーンは日本競馬史の礎となる名族。母は4勝、母の弟アドミラブルはダービー3着、半姉フアナ(父ルーラーシップ)は、410キロ台と軽量ながらフローラSを鋭く3着。いずれ牝馬重賞路線に名前が連なる現役馬だ。妹はワンサイズ大きく446キロでデビュー。

 ただ、造りは見るからに幼い、しかも初陣の芝は2秒以上時計を要する不良馬場。前半1000mは60秒7というタフなミドルで展開、道中後方で手綱をしごく場面も映った。しかしカメラがパーンされ直線に入ると、一頭違う桁の違う脚色で進撃開始。12秒0-11秒7-12秒2(3Fは35秒9)というレースの上りを、34秒9で豪快に外一気。馬場差を斟酌すれば、1分36秒6という走破タイムも上り34秒9も出色。クイーンCは、マイナス18キロだったがシルエットは崩れていない。終始内外から圧力を受け、勝負どころの反応今一つだったが、それでも最後はグイと2着。高速決着と桜花賞の手応えを感じ取った。

 同レース優勝馬アカイトリノムスメももちろん好勝負。豊満だった母アパパネや、兄たちとやや異なり、体型は父ディープインパクトの影響が濃い。見ようによっては薄く、まだ幼くも感じるが、4キロでもプラス体重は好材料。母同様、レース経験を積むたび、時計を更新してきた。戦法も徐々に追い込み一手から変化。今日は、1000m通過・58秒4のミドルを中団前目。先団と間隔があき、内外から寄せてくる馬も不在、ノープレッシャーのまま、直線入り口は馬任せで先行勢にとりつく。ラスト3Fのレースラップは11秒6-11秒4-11秒9(34秒9)、残り400m標識過ぎ追い出しを開始。迫りくる後続を上り34秒4で、余裕をもって封印。桜花賞へ向けバージョンアップも着々。グリップ力が目に見えて強くなった。

 ソングラインも勝ち負け、単なる連下要員ではない。11月の東京マイル戦は、1000m通過・58秒9という、よどみのない平均ペースを踏み大外一気。1分34秒1という走破タイムは、同日の赤松賞、GIIIアルテミスSよりも速く、東京開催の2歳戦ではNo.1だった。紅梅Sは、そのHラップ経験の甲斐あって、1000m通過・56秒8-1200m通過・1分8秒5というタフな流れも好位でガッチリ。フォームが定まるのを待ち、ひと気合い入れるとパワフルに着実に加速。鞍上には勝負師・池添Jを配置した。

このレースの予想一覧