チャック 砂を極めるダートマイスター
ペースは流れそうだが、平坦の京都で雨の影響で時計の出る馬場であることを考えれば、差し追い込みはあまり効かない気がする。雨の影響と初角までの距離が短い京都1800mなら一般的には内枠が有利も、外が速く、外が主導権を握りそうな展開になりそうで、枠は結果に影響を与える要因にはならなそう。高い追走力とそれに耐えうる持久力を持ち、先行・好位から競馬が出来る馬を重視したい。 ◎9.アウトレンジ去年のラジオ日本賞やみやこSで速い流れを先行しての好走や今年の平安Sでスローからの上り勝負に対応しての差し切りなど、中央のダートでは高いパフォーマンスを発揮していたが、時計の掛かる地方のダートでは苦戦していたため、帝王賞では厳しいと見ていたが、2着と好走出来たことに大きな成長を感じた。しかもクビ差負けた勝ち馬が先日のJBCクラシックを圧勝したミッキーファイトであったことを考えても価値があるだろう。今回は得意とする中央のダートで時計の出る京都の馬場。条件としてはベストで、先行力があり、速いペースを追いかけても好走出来るのは、去年のラジオ日本賞みやこSでも証明済みで、本格化の気配漂う今ならかなりのパフォーマンスを期待して良さそう。 ○6.ロードクロンヌ重賞戦線でも安定して走れていて、勝ちきれていないだけで内容としては濃い。 マーチS・・・番手を追走していたが、道中で逃げ馬が最内を空けたため、インポケを追走していた馬がハナに行け、コーナーでは2頭分外を回るロス。平安S・・・極端なスローでしかも追い出しに遅れ脚を余す。エルムS・・・捲り馬の影響でレースラップが11.6-11.8と一番速かった区間で動かされる不利。 どれも恵まれなかっただけで、勝っていてもおかしくなかった。二の脚は速く常にいいポジションを取れるし、キンカメとブライアンズタイムの血もあってかハイペースの消耗戦を得意とする本馬にとっては、好都合の展開になりそうで崩れることはないだろう。 ▲14.ぺリエール新馬で記録した良馬場札幌1700mの勝ち時計1.45.7は今年のダート三冠路線で活躍したナチュラルライズが同条件で記録した勝ち時計と同じで、ポテンシャルはG1級のものを見せていた。3歳秋口から長いスランプに陥ってしまったものの、直近の北海道での2戦で復調を印象付けた。追走力を担保出来るという点で1700mからの距離延長が良さそうで、1700mのレースをどちらも加速ラップで纏めていることからも100mの距離延長は問題ないと思われる。新馬で見せたポテンシャルを考えればこのメンバーでも十分通用するだろう。 他では、追走力があり、前走で控える競馬でも結果を残せた△7.シゲルショウグン、追走力に不安はあるものの、京都では5戦3勝と得意の舞台変わりでの差しがありそうな△8.ブライアンセンス、中央の湿ったダートならBCクラシック2着の力が蘇っても不思議のない△15.デルマソトガケを抑える。 危険な有力馬 ・3.ドゥラエレーデ近走好走しているのは、能力よりも如何にインをロスなく立ち回ることが出来るかが問われる中京1800mでインを上手く立ち回れた時が幾度。強いコースバイアスの恩恵を受けての好走で、能力的には重賞で勝ち負け出来るレベルにはないだろう。 ・4.ラムジェットレースレベルの上がった近走は追走に脚を使い、自慢の末脚が削がれている印象を受ける。ブリンカーを着用する今回は追走がマシになるかもしれないが、追走に脚を使うと最後まで脚がもたないことが不振の要因ならば、効果的な策には思えず。道中ゆったり運べる長距離戦を使うしか復活の道はないと見ているが果たして。 ・5.サイモンザナドゥ本質は1700mの距離にありそうで、1800m以上を走るには脚を溜める必要がある。前走のシリウスSは道中13.3-13.1-13.3-12.8と重賞にしては異例の13秒近いラップが4ハロン続けて踏まれたことで脚が溜まったことが好走の要因。テンから淀みなく流れるであろう今回想定の展開では脚が溜まらず好走出来ないだろう。 ・11.レヴォントゥレットとにかく速い脚が使えないがしぶといという本馬の特徴が良い方向に出たのが、前走の日本テレビ盃。前半から流れ、レースのラスト3Fが39.4と船橋1800らしいレースになり速い脚が使えない弱点をごまかせたが、今回は時計の出る中央のダートなので勝負所で踏み遅れるイメージがわく。血統面からも確実に地方>中央の馬で、交流重賞で狙いたい。 ・12.ダブルハートボンドかなりのハイペースを先行して勝ち切った三宮Sやオーサムリザルトに終始マークされながらあと一歩のところだったブリーダーズゴールドカップの内容はどちらも強かったのは間違いないが、三宮Sはメンバーレベルの低さが気になるし、ブリーダーズゴールドカップの時点で既に落ち気味だったオーサムリザルトに付けた3馬身差は先日のJBCレディースクラシックでアンモシエラが同馬に付けた5馬身差を考えると、物足りないとも言える。ダートには牡馬>牝馬の明確な序列がある上に、今回はG3にしては骨っぽい相手が揃ったし、両隣の存在も気になる。強気の先行競馬を好む坂井騎手と年が近く競馬スタイルが似ている西村淳騎手、田口騎手が共に先行馬に乗るが、そのような状況下ではお互い譲らず共倒れになるリスクが結構ある気がしている。(年明けの中京で坂井騎手騎乗のナルカミと西村騎手騎乗のロードラビリンスが競り合い、後のG1馬ナルカミが馬圏外に沈んだことは記憶に新しい)以上のことと、人気を考えたら、消したほうが馬券的な期待値を取れると判断した。
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