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【展開】 スローペース 逃げ：4,11 先行：8,9,12,16,17 差し：1,3,5,7,,14,15,18 追込：2,6,10,13   【メンバーレベル】 ★★★★ ※現級のメンバーレベルから5段階で評価！   【見解】 １．コース形態と馬場状態 （１）コース形態 東京芝2400Mは競馬場を一周するコースで、スタートしてから最初のコーナーまでは350Mしかなく、先行争いは激しくなりにくいし、最後の直線が525Mと長いことからも、道中ペースが落ち着きやすく、スローペースの瞬発力勝負となりやすい。 （２）馬場状態 今週の東京競馬場はBコース2週目。 5/18(土)のレースを見ても、先週同様に内の馬場状態が良く、内をロスなく立ち回った逃げ・先行馬が好走している。   ２．レース傾向 東京芝2400Mで行われるGIは、オークスのほかに、ダービーやジャパンカップがあるが、ジャパンカップは古馬GIということもあって淡々とした流れになるものの、3歳クラシックのオークスやダービーは、2400Mを初めて経験する馬がほとんどで、距離が持つように折り合いを意識した騎乗になるケースが多い。 そのため、ペースは緩みやすく、上がりの速い決着となっている。     ３．桜花賞や前哨戦のレースレベル 今年の桜花賞の勝ち時計1分33秒2は、過去10年でも3番目に速い時計。 最も速かった2021年の桜花賞（勝ち馬：ソダシ）は前半1000M56秒8、2番目に速かった2023年の桜花賞（勝ち馬：リバティアイランド）は前半1000M57秒6とペースが流れていたが、今年は前半1000M58秒1とそれほど速かったわけではない。 この時期の阪神は高速馬場ということもあり、2021年,2023年の桜花賞ですら先行・差しフラットな決着になっている。今年の桜花賞は一見差し決着に思えるが、単に差し馬が強い競馬したのであって、今年の桜花賞で差しの競馬で好走した馬はしっかり評価しておきたい。 そして、今年の桜花賞は例年と比較してもそれほど速くない流れの中、全体時計は速く、レースレベルは例年以上だったと言えます。   その一方で、桜花賞以外の前哨戦「フラワーC」「フローラS」「忘れな草賞」組は、以下のとおり評価をしたい。   まず、フラワーCのレースレベルは、例年並み。 ３着馬カンティアーモは5/18のカーネーションCで勝ち上がっているし、このレースの終いのラップも12.0-12.0-12.0-12.0と減速していない。 このレースの勝ち馬ミアネーロは、内で立ち回って前があいてからの伸びは良かったし、フットワークが大きい馬なので中山より東京でパフォーマンスを上げてきそうだ。 一方で、2着馬ホーエリートは、ズブいタイプで速い上がりを使えないため、東京の瞬発力勝負では分が悪いだろう。   次に、フローラSのレースレベルは例年以下。 昨年のフローラSとトラックバイアスがほとんど変わらない中、全体時計、上がりとも昨年を下回っているし、昨年の勝ち馬ゴールデンハインド、2着馬ソーダズリングですらオークスは11着,8着に負けていることからも、今年の勝ち馬アドマイヤベル、2着馬ラヴァンダは買い要素が見当たらない。   最後に、忘れな草賞のレースレベルは例年並み。 今年は前半1000M58秒1とペースは流れたが、勝ち馬タガノエルピーダは早め先頭から押し切っており、展開的にもタフな競馬で勝ち切れたのは大きい。 この馬はデビュー戦で京都内回りで上がり33秒5の切れ味を見せているように、瞬発力もあるので、東京への対応も可能だろう。   ３．推奨馬 ◎ステレンボッシュ 今年の３歳牝馬路線は、桜花賞のレースレベルが例年以上で、その他の前哨戦が例年並みかそれ以下なら、桜花賞で圧倒的なパフォーマンスをしたこの馬から勝負したい。 桜花賞が「1着ステレンボッシュ→2着アスコリピチェーノ」、昨年暮れの阪神JFが「1着アスコリピチェーノ→2着ステレンボッシュ」と上位2頭の順位が入れ替わっているが、阪神JFのステレンボッシュは、直線進路を探しながらの競馬で、勝ち馬アスコリピチェーノ、３着馬コラソンビートの内に入れざるを得なかった分届かなかったもの。 通った進路を考慮すれば、この馬が最も強い競馬をしており、世代屈指の実力は疑いようがない。 今回、アスコリピチェーノはNHKマイルにまわったが、そのNHKマイルでは直線内で進路が狭くなりブレーキをかける大きなロスがありながらも2着に好走しており、3歳牝馬路線のトップ層のメンバーレベルの高さを証明する結果となった。 そして、ハイレベルだった前走の桜花賞では、ゴール入線後もステレンボッシュだけ後続を大きく突き放して伸び続けており、まだまだ余力を感じさせるパフォーマンスだった。 操縦性が高く、折り合いもつくタイプなので、2400Mの距離も問題ないだろう。   ４．推奨穴馬 ○ランスオブクイーン 前走桜花賞組やトライアル組に注目されがちだが、今年は桜花賞以外の前哨戦のレースレベルが高くないからこそ、未勝利勝ち上がりのこの馬でも十分にチャンスはあると見ています。 デビュー後、4戦目での勝ち上がりとなったが、4走前のデビュー戦（3着）は中間調教軽めで仕上がってなかったし、3走前（14着）は4コーナーで前の馬と接触しレースにならず、2走前（2着）は直線進路が狭く内に入れた分スムーズに外から抜け出した馬に届かず、敗因ははっきりしている。 そして、前走（1着）は、京都内回りで上がり33.9秒と優秀で、ラスト4ハロンも12.5-12.0-11.2-11.2の加速ラップ。しかも、最後は流す余裕があったことからも、まだまだ底を見せていないハイパフォーマンスだったと言えます。 兄弟のランスオブプラーナやエスポワールミノルは中距離〜クラシックディスタンス路線で活躍しており、この馬も距離が延びて良いタイプに映るだけに、この人気なら積極的に狙ってみたい。   ５．その他の注目馬 ▲ライトバック レースレベルの高かった桜花賞（3着）ではステレンボッシュに次ぐ着順で、唯一の上がり32秒台の脚を使っている。 デビュー戦でも新潟芝1800Mで上がり32.8秒の脚を使っているように、瞬発力勝負には滅法強く、東京芝2400Mの適性は高いと見る。 今の東京の高速馬場ならより瞬発力が要求されるし、この馬の切れ味が活きるだろう。   ６．能力･適性値、期待値 過去10年のオークスの勝ち馬の平均値を「100」として算出。 （能力･適性値と期待値） 人気 馬名 能力・適性値 期待値順位 1 ステレンボッシュ 106 1 2 チェルヴィニア 100 5 3 スウィープフィート 97 7 4 ライトバック 101 3 5 クイーンズウォーク 96 6 6 アドマイヤベル 89 13 7 コガネノソラ 89 11 8 タガノエルピーダ 97 4 9 ミアネーロ 93 8 10 エセルフリーダ 90 10 11 サフィラ 77 14 12 ホーエリート 88 9 13 ラヴァンダ 83 12 14 ランスオブクイーン 100 2 15 サンセットビュー 64 15 16 ヴィントシュティレ 43 17 17 パレハ 40 18 18 ショウナンマヌエラ 45 16 （算出項目） 〇過去のレース内容（馬場状態を鑑みたタイム分析、展開面・通った位置を鑑みたパフォーマンス、不利・掛かりの有無） 〇調教（当該週の馬場を鑑みた時計、過去との内容比較） 〇騎手（馬・コースとの相性、展開面における騎乗傾向） 〇調教師（コース・距離、レース、騎手など複合的な相性） 〇コース・距離適性 〇展開適性 〇馬場適性 〇馬体適性 〇調整過程（ローテーション、得意時期） 〇状態面（前走状態からの変化） など

予想波乱度　Lv.3 ★★★☆☆〈5段階評価〉 やや順当な決着となりやすく、穴馬にもチャンスが期待できると予想したので、ヒモに穴馬を入れて相手次第で配当にも期待できる買い目にします。   ◎スウィープフィート 前走の桜花賞（G1）では折り合いに専念して最後方からの競馬。直線では同じく後方に構えていたライトバックに蓋をされ馬群内を捌きながら伸びてきて4着。道中スムーズな競馬ができれば馬券内は有り得た内容でした。 2走前のチューリップ賞（G2）ではスタート出遅れて後方からの競馬となりましたが、先行した馬が有利な馬場を4コーナーで大外回して直線で差し切り勝ちとタフな馬場でしたが強い内容でした。 3走前のエルフィンステークス（L）では内が荒れており外伸び馬場でしたが内を突いて2着。勝ち馬ライトバックとは0.1秒差で通った馬場が勝敗を分けた内容でした。 4走前の阪神JF（G1）は後方からの競馬で内を走った馬が有利な馬場を終始外を回す競馬で4コーナーで大外を回す距離ロスも響いたため7着に敗れましたが度外視可能とみます。 近走、馬場と展開が向かない中で好走しており、レースを使うごとにパフォーマンスを上げていて、使ったなりの効果が現れており今回も成長が期待できます。 ストライドの大きい走りは広い東京コースに合っており、血統的にも距離延長はプラスに働くとみて本命評価とします。   ◯ステレンボッシュ 前走の桜花賞（G1）では中団を追走。4コーナーでは抜け出してスムーズに直線を向かえて伸びてきて速い上がりを使い1着。相手が強かったことからも能力の高さを示した内容でした。 2走前の阪神JF（G1）ではスタート後にヨレて他馬と接触する不利がありやや出遅れて中団を追走。 直線で進出を開始しましたが、何度も進路を切り替えるロスが響いて勝ち馬とタイム差なしの2着。強い相手にスムーズな競馬ができていれば勝ち負けまであった内容でした。 今回の距離延長は血統的にもプラスで、折り合い面にも問題がないことからも好位でスムーズな競馬ができれば好走可能とみて対抗評価とします。   ▲チェルヴィニア 前走の桜花賞（G1）では不利な大外枠から先行して終始外目を追走。直線では他馬に挟まれて位置取り下がる不利があり13着。長期休養明け初戦だったことと、直線の不利が響いての敗戦で度外視可能とみます。 2走前のアルテミスステークス（G3）ではスタート後中団を追走。直線スムーズではありませんでしたが馬群の中から抜け出して1着。 未勝利戦は6馬身差の圧勝で、新馬戦はハイレベルなメンバーの中で2着に好走しており能力は上位にあるとみています。 今回枠の並びで11番のヴィントシュティレが逃げ馬で外の13番スウィープフィート、14番ライトバックがともに後方から控える競馬をする事を考えるとスムーズにスタートを決めることができそうで瞬発力を活かせる東京コース替わりはプラスに働くとみています。叩き2戦目の上積みに期待して3番手評価とします。   △アドマイヤベル 前走のフローラステークス（G2）では5番手を追走して直線を向かえて外に進路を確保。直線では他馬に進路を塞がれて追い出しが遅れる不利がありながら伸びてきて1着と初めての牝馬限定戦で能力の高さを示した内容でした。 2走前のフリージア賞では中団の外目を追走して道中やや折り合いを欠く面を見せていました。そのまま直線を3番手で向かえてスローペースで先行馬有利の展開を渋とく残して2着とスタミナを発揮したレースとなりました。 3走前の百日草特別ではスタート後先行集団を見る形で中団を追走。4コーナーでは外を回しながら直線伸びてきて3着。勝ち馬アーバンシックは後に皐月賞4着と好走していて相手も強かった上に、牡馬相手の厳しいレースでしたが直線で勝ち馬に0.4秒差の3着まで詰め寄る強い内容でした。 他のメンバーに比べると1800m〜2000mを中心にレースを使っておりスタミナを活かした内容が多く距離延長はプラスに働きそうで今回の東京コースは2-1-1-0と得意としている舞台。道中ロスなく立ち回ることができれば好走可能とみます。ただ、上位人気馬と対戦した経験がなく能力が未知数であることから馬券内に入る能力はあるとみていますが押さえ評価とします。   △コガネノソラ 前走のスイートピーステークス（L）では道中6番手追走。直線で大外に進路を確保し伸びてきて1度抜け出した2着馬を上がり最速の脚を使い差し切って1着。 2走前のレースではスタート後二の脚つかずに中団を追走。徐々に位置取りを上げていき4コーナーで外を回しながら直線を向かえて伸びてきて1着。馬場コンディションは稍重で力のいる馬場だったことと中山コースの直線で速い上がりを使って勝利しておりスタミナを活かした内容でした。 血統的に距離延長はプラスに働くとみており、今回の東京コースは得意としている舞台。好枠も確保できたため豊富なスタミナを活かして好走可能で軽視できない一頭です。   △ライトバック 前走の桜花賞（G1）ではスタート後位置取りを下げて最後方を追走。4コーナーでスムーズに外へ進路を切り替えて直線伸びてきて勝ち馬と0.1秒差の2着。ペースが流れて折り合いがついた点と外伸び馬場が向いての好走でした。 2走前のエルフィンステークス（L）では折り合いを欠きながら中団を追走。直線では外目に出して伸びてきて1着。外伸び馬場だったことを考えると馬場が向いての勝利でした。 3走前のアルテミスステークス（G3）では、ややスタート出遅れて折り合いを欠きながら最内を追走。そのまま直線を向かえて内から伸びてきましたが4着。折り合い面が仇となったレース内容でした。 今回折り合い面に課題があることからも距離延長はマイナスで、展開次第で差し損ねる可能性が高いとみて上位人気ではありますが評価を下げました。   △ミアネーロ 2走前のレースでは5着に敗れましたが、直線で不利があって位置取りが下がったことが原因で度外視可能。 前走のフラワーカップ（G3）では内目をロスなく立ち回り直線スムーズに伸びてきてノーステッキで1着。 今回やや気性面に不安がある事で評価を下げましたが、前走と同様に内枠から内目をロスなく立ち回ることができそうで血統的にも距離延長はプラスに働くとみて押さえ評価としました。