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9月23日 阪神11R 神戸新聞杯(G2)

netkeibaデスクの見解

※火曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 過去10年間で、菊花賞勝ち馬のうち8頭が、また3着以内馬30頭のうち約3分の2にあたる19頭が神戸新聞杯に出走していた。菊花賞への最重要ステップ競走として揺るぎないポジションを占める。また、直線が長い2400m戦ということではダービーと同一であり、ダービーの再戦と言うべき性格もある。

1.スタミナが求められる

 菊花賞へのステップレースにふさわしく、スタミナが問われるレースである。近年1番人気に応えて勝利したのは、オルフェーヴル、ゴールドシップ、エピファネイア、ワンアンドオンリー、サトノダイヤモンド、レイデオロ。1番人気で星を落とした馬は、リアルスティール、エイシンフラッシュというキレ味やスピードを持ち味とするタイプだった。

2.ディープインパクト産駒が苦戦

 このレースを勝利したディープインパクト産駒は一昨年のサトノダイヤモンドのみで、それも単勝120円という圧倒的な1番人気だった。これまで合計20頭が出走して、人気になった馬も少なくない中で、全成績は[1-2-4-13]ともうひとつ。人気薄で馬券になったのは、2012年8番人気2着のロードアクレイムだけで、ほとんどの馬が人気以下の着順に終わっている。

3.春の序列は絶対ではない

 最近6年間でダービー出走組がワンツーしたことは1回だけ。昨年は夏の上がり馬キセキが2着に食い込んできたし、一昨年も1000万条件を勝って臨んだミッキーロケットが2着、2015年は準オープンから挑んだリアファルが勝利。2014年は1000万条件から臨戦のトーホウジャッカルがタイム差なしの3着、2013年も1000万勝ちのマジェスティハーツが2着。ダービーで作られた序列が崩されるケースが近年では当たり前になっている。

 ダービー4着のエタリオウに注目したい。前残りになったダービーで後方から唯一追い込んできたのがこの馬だった。ステイゴールド産駒で一貫して長めの距離を使われてきており、ダービー馬ワグネリアンを管理する友道康夫調教師も「長距離はこの馬で」と目論んでいるようだ。手頃な頭数で脚を余す心配も少ない。新コンビを組むミルコ・デムーロ騎手の手綱さばきも楽しみだ。

 ダービーは6着まで0.2秒差の接戦で、ダービー馬ワグネリアンといってもその王座は盤石のものではない。福永祐一騎手の怪我の回復具合も気がかりだ。メイショウテッコンはダービー出走は叶わなかったが、白百合S、ラジオNIKKEI賞を連勝と勢いに乗る。2400mの梅花賞ではエタリオウ、サトノワルキューレを負かした実績があり、距離延長も望むところだろう。

 エポカドーロは皐月賞を勝ってダービーでも2着と実績では世代でも随一の存在だが、春とは違ってマークも厳しくなりそう。あらためて真価が問われる一戦になる。古馬相手の札幌記念でも見せ場があったゴーフォザサミット、気性的に休み明けは苦にしないステイフーリッシュ、豊富なスタミナを武器に巻き返しが期待されるタイムフライヤーにも注意したい。

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