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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

2月4日 京都11R きさらぎ賞(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 クラシック本番を決勝戦とすると、位置付けとしては「準々決勝」に当たるが、近年はここを勝った馬は本番に直行するのが通例になっている。春を前にして、早くもクラシックのステップレースとしての役割も担う重要レース。スター候補の有名馬・良血馬が集結して盛り上がる伝統の一戦である。

 このレースの前日にはエルフィンS、翌週には共同通信杯、クイーンCと、この二週に3歳の重賞・オープンが集中している。そのせいもあって、めったなことでは多頭数にならないのが一つの特徴で、最近5年間は8、9頭立てで行われている。頭数が落ち着くことが、レースの結果にも少なからず影響を及ぼしている。

1.いい位置で折り合って競馬ができるか

 少頭数ゆえのスローペースが通例化している。必然的にレース上がりが速くなるため、後方に構えた馬には脚を余す危険性がある。単勝140円の断然人気で2着に敗れた昨年のサトノアーサーが記憶に新しい。最近5年間の勝ち馬はいずれも4コーナー5番手以内で競馬をしており、良い位置で折り合って機敏に動ける操縦性の高さがアドバンテージになる。

2.新馬勝ち直後は不振

 新馬戦勝ち直後で挑んだ馬の不振は、このレースで長く続く伝統である。前走が新馬戦だった馬が馬券に絡んだことは、過去10年で1回もなく、前例を探すと2004年に3着したハーツクライまで遡る。少頭数で大回りの京都だからキャリアが浅い馬にもハードルが低いように感じられるが、レース結果を見ると正反対の傾向が出ている。

3.芝2000mからの距離短縮に要注意

 スローペースになるから折合の良さが重要になるという傾向の、前走距離からの裏付けデータ。前走で芝2000mを走っていた馬は過去10年で[6-4-3-34]。勝率16.2%、連対率27%という優秀な成績を収めている。連対した10頭のうち、前走を勝っていた馬は6頭で、敗れていた馬が4頭と、芝2000mでの成績は必ずしも重要ではない。

 特別登録の段階で、新馬戦から直行する馬が4頭。人気になりそうな馬も少なくない。例年になくフレッシュな顔ぶれになりそうで、新馬組不振のジンクスが今年こそ破られることになるかもしれない。

 しかし、ここではあくまでも過去の傾向を重視。芝2000mの黄菊賞からの参戦となるオーデットエールに注目したい。黄菊賞では内の窮屈なところから馬群を捌きながらじわじわ脚を伸ばして5着。厳しい位置取りで競馬をした前走の経験が、折り合いと位置取りの良さが要求される今走で活きてくるだろう。ワンターンの競馬では、新馬戦を勝って萩Sでタイムフライヤーの2着。新潟2歳Sでも前残りの展開を後方待機から6着まで追い込んできた。

 カツジはデイリー杯2歳Sでは外枠から好位につける器用さを見せて2着。センスの良さで1Fの距離延長を克服したい。ダノンマジェスティは皐月賞馬アルアインの全弟。上がり3F33.0秒で突き抜けた新馬戦はインパクト充分だった。グローリーヴェイズは差す形で競馬を進めた前走が今後への糧になりそう。直線平坦の京都コースで前進を目論む。以下、大型馬で使われての上積みが見込めるサトノフェイバー、距離短縮で新味を出したいスラッシュメタル、1F延長がカギもレースが上手で終い確実なラセット。

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