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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

5月27日 東京10R 日本ダービー(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 皐月賞は7、9、8番人気の決着で、人気馬が総崩れ。続く青葉賞、京都新聞杯も波乱の決着になった。一連の前哨戦で人気馬の苦戦が続いており、今年のダービーは確たる中心馬不在の状況で行われることになりそうだ。

 外厩設備の充実によって、ローテーションの自由度が増しており、有力馬の直接対決の機会が少なくなかった。皐月賞は混戦になることが通例だったが、今年はダービーが初対決になる組み合わせも少なくない。かつてなく情勢が読みづらいダービーになった。

1.皐月賞は着順より人気に注目

 皐月賞が行われる中山芝2000mは展開による結果のブレが大きいコースであり、過去にも波乱の決着は少なくなかった。皐月賞で6番人気以下だった馬のダービーでの成績は[1-0-1-41]で、そのうち皐月賞で5着以内に入った馬に限定しても[1-0-1-10]。一方、皐月賞で5番人気以内だった馬はダービーで[7-7-3-22]。

2.良馬場なら3F33秒台の決め手が必要

 当たり前といえば当たり前のデータだが、上がりがかかりやすい皐月賞や青葉賞とダービーとの顕著な差異はここにある。最近5年間のダービー勝ち馬で、もっとも上がり3Fが遅かったのが2014年のワンアンドオンリーの34.0秒で、それ以外はすべて33秒台で上がっている。決め手勝負を勝ち切れる鋭さがあるか、履歴を見直してみる必要がある。

3.差す競馬を教え込まれているか

 フルゲートの東京芝2400mを先行して押し切るのは至難の業。ダービーでの勝利を本気で狙う馬ならば、それ以前のレースでは目先の勝ちのために安易に先行させず、我慢して差す競馬を教え込むのがセオリーだ。過去10年、前走での4コーナー通過順位が3番手以内だった馬のダービー成績は[0-3-4-33]。逆に、前走の4コーナー通過が7番手以下だった馬が8勝、10番手以下に限定しても7勝を挙げている。

 ダノンプレミアム、ブラストワンピースの無敗馬2頭に共通するのは、今走がひさびさになるという点ともうひとつ、これまで先行することが多かった、という点だ。歴代のダービー馬のイメージとずれるのはこの部分だろう。人気が予想される両馬だが、付け入る隙はけっして小さくない。

 月曜時点では、逃げ候補のアイトーン、ケイティクレバーがいずれも除外対象。皐月賞とは一転したスローペースになって不思議ない。上がり勝負を想定するなら、俄然注目が集まるのがワグネリアンだ。不器用さがある馬で中山は不向きに違いないが、それでも弥生賞では最速上がりの3F33.7秒をマークしている。新馬戦でマークした3F32.6は中京では古馬まで含めても驚異的な数字で、直線が長いコースでは3戦3勝。皐月賞は本気で勝負に行っての結果とは考えにくい。ダービーこそが本領発揮の舞台で、人気落ちの今回こそあらためて評価したい。

 ダノンプレミアムは弥生賞でもテンションの高さを見せており、休み明けの一戦でスタンド前発走にも不安が残る。ステルヴィオは本質的にはマイラーかもしれないが、ダービーを見据えて折り合いを教え込まれており、決め手勝負なら指折りの存在だ。

 ブラストワンピースは超がつく大型馬で、スムーズに競馬ができるかどうかが鍵に。以下、距離延長は歓迎のキタノコマンドール、完成途上も器が大きいグレイル、東京の高速上がりが合っているコズミックフォース。

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