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11月12日 京都11R エリザベス女王杯(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 近年では天皇賞やジャパンCという牡馬混合GIで勝負になる牝馬が珍しくなくなった。その反作用で、エリザベス女王杯が軽く見られる傾向があったが、今年は直近3回の秋華賞馬が顔を揃えるなど、GIホース4頭が集結。例年になく豪華なメンバー構成になった。

 牝馬は牡馬に比べて活躍期間が短く、トップクラスの入れ替わりも激しい。それを思えば、今年の盛況ぶりはエリザベス女王杯としては空前とも思える。有力候補の数は五指にあまり、馬券的にも面白い一戦になりそうだ。

1.牡馬混合戦の経験が活きる

 3歳馬は秋華賞、古馬には府中牝馬Sが主要な前哨戦となり、この両レースからの臨戦が多数派だが、少ない出走数の中から、あえて牡馬混合戦から臨んだ馬たちの活躍が目立つ。一昨年はオールカマーから臨んだマリアライト、ヌーヴォレコルトのワンツーだったし、その前年のラキシスもオールカマーステップ。2010、11年にこのレースを連覇したスノーフェアリーも、前走では牡馬混合のGIを戦っての日本遠征だった。

2.より長い距離での実績に注目

 牝馬の重賞で2000mを超えるのは、オークスとこのレースだけ。2200m戦は、普通ならば牝馬には走り慣れない条件で、そこに穴のヒントがある。一昨年6番人気で1着のマリアライト、2009年に11番人気で1着のクィーンスプマンテには、いずれも2400m以上の距離での実績が豊富だったし、スノーフェアリーも牝馬でセントレジャーに挑戦したほどのスタミナ自慢だった。

3.順調に使われていることが重要

 外厩が発達した近年では休み明けの好走確率が高まったが、スタミナが要求されるこのレースは例外である。過去10年で2か月半以上の休み明けだった馬は[0-0-1-14]。昨年のミッキークイーンが3着しただけで、着外に沈んだ馬には一昨年のルージュバック、2011年のレーヴディソールなど人気馬も含まれる。

 GIホースたちを押しのけて、「牡馬混合戦ステップ」「距離実績」の2点で他馬をリードするスマートレイアーが戴冠への最短距離にいる。

 若い頃はマイル近辺を中心に使われていたが、年齢を加えて落ち着きが出たことで中距離路線に転身、7歳にしてようやく花が開いた。牝馬の京都大賞典勝ちは偉業だし、サトノクラウンの2着した京都記念も内容が濃い。

 キャリアが豊富でどんな位置取りでもレースができるし、中距離なら確実に末脚を伸ばしてくる。7歳馬の好走例がないことが不安視されるが、一週前調教でも自己ベストを更新したように、現在こそが最盛期と思える。年齢の壁をぶち壊す快走を期待したい。

 ディアドラは破竹の3連勝で秋華賞を制したが、中間の気配を見るかぎりまだまだ余力が残っているようだ。強力古馬との力関係がカギになるが、絶好調の馬に逆らうのは得策でない。ヴィブロスは強力メンバーだったドバイターフの勝ち馬で、前哨戦も負けてなお強しの内容だった。ただし、全姉のヴィルシーナがこのレースを勝ち損ねているように、血統的にスタミナ勝負は歓迎ではないように思う。

 ルージュバックはこのレースと相性のいいオールカマーの勝ち馬。きさらぎ賞、毎日王冠と、主な勝鞍を並べるととても牝馬とは思えない。ムーア騎手鞍上も魅力だが、大一番に臨むのに鞍上を固定できない点に不安も感じる。以下では、叩き良化型で距離延長も歓迎のモズカッチャン、前年の勝ち馬で復調気配を感じるクイーンズリング、地力では最上位も順調に使えぬ弱みを抱えるミッキークイーン。

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