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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

5月13日 東京11R 京王杯SC(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 安田記念に向けた前哨戦で、今年で62回目という長い歴史を誇ります。一時期は安田記念にはあまり直結しない微妙な立ち位置が定着していましたが、最近はストロングリターン、ヴァンセンヌとここをステップに安田記念で好走する馬も見られるようになって、伝統の重賞が復権しそうな気配があります。

1.高速上がりのスピードレース

 レース上がり3Fが35秒を切ったことが過去10年中9回。そのうち4回は33秒台に突入しています。1400mは短距離のカテゴリーですが、ここまで上がりが速くなるとスピードとは違う才能が要求されます。高松宮記念からここへ直行して3着以内した馬は過去10年で8頭いますが、そのなかで高松宮記念でも3着以内していた馬は1頭のみ。高松宮記念とは着順が連動しない傾向があります。

2.勢いより格

 別定GII戦で賞金も高く、メンバーはそれなりに揃うのが常です。一昨年の勝ち馬サクラゴスペル、2014年の勝ち馬レッドスパーダは前走の凡走で人気を落としていましたが、すでに重賞制覇の実績を持っていました。別定戦で斤量が有利になる格上馬が有利なレースです。

3.ベテランが侮れない

 前出のレッドスパーダは8歳、サクラゴスペルは7歳での当レース制覇でした。昨年も7歳のサンライズメジャーが2着するなど、高齢馬の活躍が目立ちます。4歳馬は過去10年で2勝を挙げているものの連対率では4%と不振。若い馬よりも完成された馬のほうが優位に立っています。

 連覇を狙うサトノアラジンが中心。昨年の京王杯がレース上がり3F33秒5で、スワンSが34秒5。追い込み脚質ですが、上がりが速いレースの方を得意としている馬です。おそらく末脚の破壊力という点では、JRAの全競走馬の中でも屈指といえるのではないでしょうか。ここは本番に向けたステップという位置づけにはなりますが、それでもこの得意条件ならば、自然と結果が出てしまうものと思います。

 相手はトーセンデューク。6歳にしてオープン入りしてきた遅咲きですが、前走は中京芝1400mをレコード勝ちしてここに来て充実一途。東京コースでは昨秋に紅葉Sを2着した時に上がり3F33秒5をマークしたこともあり、決め手勝負には自信があります。グランシルクは3着に敗れたダービー卿チャレンジTでも上がり3F33秒9をマークしていますし、東京では3F33秒そこそこの脚をコンスタントに使ってきます。過去2戦2勝の東京芝1400mならば、相手強化でも。

 ストーミーシーは自己条件とのダブル登録ですが、昨秋に当コースの白秋Sで上がり3F33秒2をマークして3着した実績があり、東京新聞杯で好メンバー相手に4着した時は上がり3F32秒2。京王杯でも充分上位を狙える性能を示しています。レッドファルクスは当レースと相性が一息の「高松宮記念好走組」。ただし、本馬自体はA級スプリンターとしては珍しく高速上がりを得意としていて、レース質自体は合っている可能性があります。あとはただ一頭背負う58kgがどうか。

 ロサギガンティアは昨年の当レース3着を含めてこのコースでは[1-0-1-0]。近走は不振ですが得意の条件で一変もありえます。クラレントは昨春のマイラーズCで3着しているように、良馬場でスムーズに先行の形なら侮れません。3年前の当レースで2着があるように、この距離も守備範囲。

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