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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

8月27日 新潟11R 新潟2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 夏の2歳マイル王決定戦。新潟外回りの長い直線で行われるので、翌年のクラシックを嘱望される馬の夏の目標になることも少なくありません。2013年のこのレースで1・2着したハープスターとイスラボニータは、そのまま牡牝のクラシックホースになりましたが、そういう年は実は例外的です。

 過去10年のこのレースの勝ち馬のなかで、古馬になっても重賞戦線で活躍できた馬はセイウンワンダーとマイネイザベルだけ。世界を制するジャスタウェイですら、このレースではモンストールの大駆けの前に屈しています。早熟性とスピードがものを言う条件で、クラシックを展望するようなタイプは苦戦を強いられる傾向があります。

1.東京組対中京組

 2013年に夏のローカルの日程が変更になって以降、関東では6月の東京開催、関西は7月の中京開催に有力馬のデビューが集中するようになっています。東京の開催からここに臨んだ馬は2013年以降[1-2-1-4]、中京が[2-0-1-8]。この2場が他を圧倒する好成績を残しています。

2.追っての味が必要

 前走の上がり3F順位がメンバー中1位だった馬が、過去10年で8勝。前述の2013年以降という区間では[4-3-2-23]ですから、近年ではマストに近い条件になっていると言えるでしょう。道中の位置取りはどうあれ、直線だけでなんとかなる、というのがこのレース。なによりも決め手の確かさが要求されます。

3.控える競馬の経験が重要

 前走で逃げていた馬は過去10年で[0-1-0-15]。1番人気のクリーンエコロジー(10着)や3番人気のルグランフリソン(8着)、コスモセンサー(13着)も含まれています。「スピードの違いで逃げた」というケースもあるでしょうが、道中の我慢が重要になるこのレースの準備という面では、やはりマイナスと言わざるを得ません。

 ムスコローソの父ヘニーヒューズは新種牡馬ですが、外国産馬として走ったアジアエクスプレス、モーニンの父としておなじみ。2歳戦や早期3歳戦に強い早熟スピード血統です。本馬の母系はダイナカールに繋がる一族で、日本競馬向きの素軽さも受け継いでいるようで、前走は上がり3F34.1秒というキレ味をマーク。すでに3着馬までが勝ち上がったハイレベルメンバーを相手に5馬身差で圧勝して、能力の違いを見せつけました。スピード勝負の新潟ならば、マイルも守備範囲。アジアエクスプレスを育てた手塚調教師の手腕に期待します。

 オーデットエールは近年不振の新潟デビュー組ですが、手前を替えないまま最後方から差し切った前走は強いの一言でした。須貝厩舎で新潟デビューのハーツクライ産駒といえば、ジャスタウェイを思い出します。開業以来2歳重賞で[6-6-4-17]という驚異的な好成績を収める須貝師のレース選択の冴えに注目。フロンティアはドリームパスポートの半弟。前走の上がり順位は2位でしたが、中京2歳Sで2着するアドマイヤアルバが相手でしたからやむを得ないところです。前走の終い2F11.1-11.2は、坂のある中京ではきわめて優秀。あとは前走で逃げてしまったことの影響がどう出るか。

 コーディエライトは未勝利戦での勝ち上がりですが、怖がりな面があるので距離延長で逃げられたことが1秒差の圧勝につながったようです。さらなる距離延長はたしかに微妙ですが、スロー濃厚のこのメンバーなら行く一手でしょう。気持ちよく自分のレースができれば距離克服も。プレトリアは評判馬を力でねじ伏せた新馬戦が強い内容でした。祖母のダイワルージュはこのレースの勝ち馬で、2歳戦向きの血統でもあります。2戦目でテンションが上がらなければ。

 テンクウの半兄は昨年のこのレースで3着したイブキ。前走は余力残しの内容でしたし、東京芝1600mで上がり3F33秒台は評価できます。シンデレラメイクの新馬戦は展開に乗じた面はあるものの、あっと驚くような逆転劇でした。上がりが速い競馬への対応が課題になりますが、ハマったときの決め脚には要注意。

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