丹下日出夫の予想

丹下日出夫

お気に入り

お気に入り

登録済

問答無用の決定力!週末の特別レースを完全に制圧します!

9月12日 中山11R 京成杯AH(G3)

  • 馬単

    1着流しマルチ

    12通り

    1着

    1

    相手

    2

    4

    10

    11

    12

    15

    各300円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    1

    2着

    11

    相手

    2

    4

    10

    12

    15

    各100円

  • 3連単

    1着2着流しマルチ

    30通り

    1着

    1

    2着

    10

    相手

    2

    4

    11

    12

    15

    各100円

購入:9600円(72通り)

このレースの収支

払戻:0円
収支:-9600円

丹下日出夫の見解

【集中力アップ】グレナディアガーズは、まだひと化けある。父はフランケル、母は北米7勝(BCフィリー&メアスプリント勝ち)。勝ち上がりに3戦を要し、少し回り道もしたが、朝日杯FSを1分32秒3でレコ勝ち。理想像と結果が初めてがっちりと噛み合った。改めて朝日杯FSの内容を精査すると、スタートして2-3Fに10秒4-10秒8というHピッチが登場。4F以降も11秒台のラップが続き、1000m通過・56秒9-1200m通過・1分8秒5という、よどみのないHペースで展開。上り3Fのレースラップは11秒6-11秒8-12秒0(35秒4)、対する自身の上りは34秒5。2F標識を過ぎ先頭に立ち、後続馬を4分の3馬身差封じて見せた。

 ファルコンSは、叩き台に加え、他馬より重い57キロを背負い、アタマ差2着は仕方ないか。春の最終目標であるNHKマイルCは、前半3Fの入りは33秒7とスプリント戦なみに高速。1000m通過・56秒9-1200m通過・1分8秒3-1400m通過は1分19秒7というドトウのHラップを、3-4コーナー過ぎ大外から一気に追い上げ、直線入り口では早くも先頭。しかしラスト3Fのレースラップは11秒4-11秒4-11秒9と、最後まで数字は緩まず。残り1F標識までは頑張ったものの、東京マイルの重賞で、あのタフな流れであの戦法で勝った馬というのはさすがに見たことがない。

 暴力的ともいえる圧倒的な肉体とスピードで、14戦14勝と生涯無敗だった、お父さんのフランケルなら話は別だが(笑)、ただ1分31秒6という決着タイムは、2010年のダノンシャンティの1分31秒4に次ぐ歴代2位。勝ち馬は古馬GI・安田記念で3着に食い下がったことからも、NHKマイルは本年の3歳世代のレベルの高さを如実に示すレースだった。460キロ前後と牡馬にしては小柄な部類に入り、春は変に脂肪が乗っていたり、パドックでは首や前脚の動きと後肢の送りがバラバラだったり、毎回万全の仕上げとはいかなかったが、フランケル産駒特有のうるささも春よりはマシになった。

 集中力が増したぶん、身体の動かし方も力強く滑らか。雨馬場だけはなんともいえないが、鞍上の指示にはビビット、トリッキーな中山マイルでもある程度のポジションはとれる。何よりも左回りより右回りのほうが手前の替え方もスムーズ。57キロを経験、56キロも平気。

 対抗のバスラットレオンは、札幌2歳S3着、朝日杯FSは1分32秒8で4着。スピードを持て余しながらも、重賞の最前線で戦ってきた。矢作厩舎は鍛えて馬を造る--走るたび存在感を増しながらどんどん強くなる馬が多いが、ニュージーランドTは1000m通過・58秒5というタフなミドルペースを先頭ですいすい。つかまっているだけの馬なりで、上り3Fを11秒7-11秒2-11秒7でパンチアウト。後続とは5馬身、走破タイムは1分33秒1。同時期のダービー卿CTは1分32秒6。5馬身という着差など考慮すれば、この時点で古馬GIIIと僅差に迫っている。

 三番手はカラテ。右前脚の蹄が治癒し、東京新聞杯でGIIIを制覇。安田記念前に再び蹄を痛くしたが(13着)、快方に向かい関屋記念は2着。新潟にしては珍しく、湿り気を帯び時計のかかる馬場にも恵まれたにせよ、NHKマイルC2着のソングラインに真っ向勝負を挑み一度は首位に立った。早めに動かして行ったぶん、イン強襲を許してしまったが、ある程度速いラップにも対応できたのは収穫。57キロは少し見込まれたかなとも思うが、中山マイルの動き出しは豪快。願わくは雨よ降れ。1分32秒台の決着なら勝機もある。

 惑星はカレンシュトラウス。3歳夏、新潟マイルで上り32秒7という脚を使ったことがあり、小倉1800mを1分44秒9で走破したこともある。才能の違いで条件戦は9-10Fの距離でも勝ち負けができたが、マイル路線に照準を定め目下二連勝。二走前の丹波特別の上りは推定11秒1-11秒1-11秒5(3Fは33秒7)。前走の桑名Sは11秒3-11秒2-11秒9(3Fは34秒4)というレースラップを、33秒5で急襲。ギリギリまで脚をためどれだけ弾けるか。あえて追い出しを遅らせ、試したぶん、着差はわずかだったが、使える脚のマキシマムと能力の高さを改めて確認。

 グランデマーレは2歳暮れ、中山2000mの葉牡丹賞を1分58秒9でレコ勝ちした好素材。長期休養を余儀なくされ、距離適性も模索したが、春は坂コースの阪神マイルを前記カレンと同レベルの時計で連勝。関屋記念はモタれながらも最速の上りで0秒3差。右回りのほうがいくぶん走りもスムーズ、55キロを生かし上位をうかがう。

 前崩れの一発勝負型だが、カテドラルは東京新聞杯2着、ダービー卿CT2着。コースを選ぶことなく確実に終いを伸ばせるようになった。アカノニジュウイチの鞍上は横山典J。京成杯AHは過去十年で4勝、中山マイルの魔法使いだ。

このレースの予想一覧