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【闘志満々】ヴォルシェーブがG2制覇に挑む。3歳秋は神戸新聞杯5着、菊花賞は11着。幾度かブランクがありOP再到達に時間も要したが、当コースと同じG2・アルゼンチン共和国杯は、ラスト3F・11秒7-11秒1-11秒4(3Fは34秒2)というレースラップに対し、自身のソレは33秒5。最後の最後で止まってしまったが、あのシュヴァルグランと0秒1差。メトロポリタンSは、直線二度三度、回りを囲まれ天を仰ぎかけた。しかし前が開いてからの脚は、なるほどアルゼンチン3着馬。条件戦ではあるが、57キロで勝ち鞍もある。旬の短い馬だけに、ここ一番が勝負だ。

　対抗はウムブルフのポテンシャル。まずは折り合って我慢、道中注文もつくけれど、昨春のダービー週に当該2400mを楽勝。重だけではなく瞬発力勝負にも対応可能な次期次位重賞予備軍だ。ダービーの結果云々にかかわらず、デムーロもハナから直線勝負を念頭に置いているハズだ。去勢をほどこし7歳の春になるが、フェイムゲームの肌艶、闘志は衰えず。58キロも東京2500mもクリア済み、ダービーあとでも奢ることのないルメールが手綱を握る。

　カフジプリンスは、メトロポリタンSは数字通り重め残り。岩田も目黒記念でこそファイト。サラトガスピリットの前走は、1000m通過が1分0秒3-2000m通過は2分0秒8と、かなりラップ形態は良質。さすがに本命は打ち切れなかったが、クリプトグラムは前年の目黒記念の覇者。