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4月2日 阪神11R 大阪杯(G1)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 今年からGIに昇格しましたが、この時期の古馬中距離の重要レースとして、競馬ファンにはおなじみの存在です。毎年豪華メンバーが集結して、春競馬本番を思わせる賑わいを見せます。しかしながら、なかなかすんなりとは収まらないレースでもあります。

 キズナとエピファネイアの対決で注目された2014年は2着にトウカイパラダイスが食い込みましたし、一昨年は天皇賞馬スピルバーグ、皐月賞馬ロゴタイプが馬券圏外に沈みました。去年も1番人気のラブリーデイが4着に敗退。上位人気馬同士の決着になる年の方がむしろ稀です。

 今年からGIになったことで、ローテーションなど変化が生じる面もあるでしょう。しかし、阪神芝2000m戦ならではの独特の難しさなど、以前の傾向を引き継ぐ部分もまた少なくないと思われます。

1.阪神内回りでキレより持続力

 阪神内回りで行われるため、多くの場合ヨーイドンの瞬発力勝負ではなく、早めにペースアップしての持続力勝負になります。過去10年でオペラハウス産駒が2勝。他にもホワイトマズルやゴールドアリュールなど、パワーと持続力に富んだ血統の馬の活躍が目立ちます。

2.小回り実績を重視

 芝中距離のGIは直線が長いコースで行われることが多く、大阪杯は数少ない小回りのビッグレースになります。昨年の勝ち馬アンビシャスは福島のラジオNIKKEI賞の勝ち馬でしたし、2014年2着のトウカイパラダイスは函館の巴賞勝ち。この年1番人気のエピファネイアは、小回り適性の差で3着に敗れたという結果でした。

3.高齢馬の一発に注意

 スピード勝負では若い馬が優位ですが、スタミナが要求される大阪杯ならばベテラン勢にも健闘する余地があります。2014年2着のトウカイパラダイスは7歳馬、また2010年はテイエムアンコールとゴールデンダリアによる6歳馬ワンツーでした。

 サトノクラウンは香港ヴァーズ、京都記念と連勝。ここに来て完全に本格化した印象です。とくに前走はただ1頭58kgを背負っての勝利だけに価値があります。直線が長い競馬場ではサンデーサイレンス系にキレ負けすることがしばしばですが、パワーを要する阪神内回りならばその懸念は少なく、国内GI初制覇へ向けて条件が整った印象です。

 キタサンブラックは昨年の年度代表馬。年間では6戦3勝で、敗れた3戦もすべてタイム差なしの接戦をしていることからも、ここでも地力上位と言える存在です。2000mはやや距離不足にも映りますが、それでも大崩れする場面は想像できません。

 マカヒキは昨年のダービー馬。強い4歳世代を代表する一頭です。脚質的に直線が長いコースでキレ味を活かす形がベストですが、小回りの中山・京都の芝2000mでも[2-1-0-0]と崩れたことがありません。前走は久々と道悪が堪えた印象で、型通り良化してくれば巻き返しは必至でしょう。

 ヤマカツエースは金鯱賞を2回など、芝2000mの重賞を4勝。この距離のスペシャリストと言えます。距離が長かった有馬記念でも4着に健闘しており、上り調子で臨む今回は主力の一頭になります。アンビシャスは昨年のこのレースの勝ち馬。前走はスローペースに脚を余しての敗戦で、力量的な衰えは感じられません。ただし気性的な脆さが残るので、GIでは展開の助けがほしいところです。

 ステファノスは金鯱賞を6着に敗れましたが、元来が叩き良化タイプですし、着順ほど悪い内容ではありませんでした。秋の天皇賞で2・3着した実績があり、この距離ならGIでも。ディサイファは一昨年の札幌記念勝ちが示すとおり、パワーを要する芝2000m戦がベストという馬。昨秋のマイルCSでは、不利がなければきわどい勝負になっていたはずで、8歳と言っても軽視は禁物です。

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