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4月21日 京都11R マイラーズC(G2)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 安田記念に向けたステップレースで、古馬のマイル戦としては数少ないGII戦(他には牝馬限定の阪神牝馬Sがあるだけ)。2012年に阪神最終週から京都開幕週に移動して、よりスピードが要求されるようになった。その反面、底力は求められなくなった印象で、京都に移動後の過去7年間、マイラーズCをステップにした馬が安田記念で連対した例は皆無だ(昨年2着のモズアスコットは安土城Sを挟んで安田記念を制覇)。GIへの関連性という意味では微妙な位置づけにある。

1.実績馬の壁は高い

 2018年は上がり馬のモズアスコットが2番人気、ロジクライが3番人気に支持されたがそれぞれ2、7着で、勝ったのはすでにスワンS勝ちの実績のあったサングレーザーだった。阪神時代を含む過去10年間で、斤量56kgが連対率10.3%、57kgが18.6%、58kgが20.0%。56kgは総数が多いので数字を押し下げている面はあるが、斤量が重い(=実績上位の)馬ほど成績が上がる傾向が出ている。

2.スピードが求められる

 京都に移動した2012年以降の7年間で、前走で1400mに使われていた馬は[2-3-0-6]で勝率18.2%・連対率45.5%。出走数はそれほど多くない中で、前走1400組は最近4年間続けて連対馬を出しており、昨年は前走1400組でワンツーだった。開幕週のスピードレースで流れに乗るために、短めの距離を走ってきた経験が活きる、というデータ。

3.3F33秒台の上がりが必要

 過去5年間で勝ち馬がマークした上がり3Fの推定タイムは、昨年から33.2、32.9、34.0、32.9、33.2。良馬場ながら雨の影響が残っていた2016年を除けば、勝った馬はいずれも33秒そこそこの脚を使っている。安田記念を勝つモズアスコットが昨年2着と勝ち損ねたように、パワーや底力よりも軽いキレ味が求められる傾向にある。

 ケイアイノーテックは昨年のNHKマイルCを上がり3F33.7秒の脚を繰り出して勝利した。それを含めてこれまでの3勝は、いずれも上がり3F33秒台をマークしている。キレ味が要求されるレースで持ち味を最大に発揮できる馬だ。前走の根岸Sはダート挑戦だったし、前々走の阪神Cとその前のマイルCSはいずれも外枠から外々を回されての敗戦。流れが噛み合わずに凡走が続いているが、適条件に変わる今回は別の結果が期待できる。

 ダノンプレミアムはダービー以来だった金鯱賞で1着と底力を示した。今回は久々のマイル戦が鍵になるが、主導権が握れそうなメンバー構成で不安は少ない。インディチャンプはここに来て3連勝と充実著しい。最近2勝はいずれも上がり3F33秒台前半をマークしていて、決め手勝負には自信を持つ。

 モズアスコットは期待外れのレースが続いているが、今回は相手弱化ということで真価が問われる一戦になる。以下、京都金杯など京都マイル(内回りを含む)で3勝を挙げるコース巧者パクスアメリカーナ、決め手の鋭さは見劣らないストーミーシー、立ち回りが巧みで大崩れしないグァンチャーレ。

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