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3月17日 中山11R スプリングS(G2)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 豪華メンバーが揃う弥生賞に比べると、スプリングSは注目度が一段落ちる。しかし、15年のキタサンブラック、2013年のロゴタイプ、2011年のオルフェーヴル、2009年のアンライバルドと、過去10年の勝ち馬のうち4頭がクラシック馬になっている。また、昨年は勝ったステルヴィオが秋にマイルCSを、2着のエポカドーロが皐月賞を制した。

 オルフェーヴルの快進撃はこのレースから始まったし、キタサンブラックは5番人気の伏兵で当時はクラシック登録すらなかった。それまで低評価に甘んじていた馬が、スプリングSをきっかけに一線級に育っていく、というケースがたびたび繰り返されてきた。

1.スピードと持続力が試される

 過去5年間はいずれも良馬場で行われたが、そのうち4回はレースの上がり3Fが36秒以上かかった。スピード寄りの馬が多く集まることもあり、我慢しきれず早めにペースアップするのが通例で、キレ味よりも長く脚を使える持続力が要求される。スローに流れる弥生賞との最大の違いだ。

2.早めに動ける脚が必須

 小回り中山の芝1800m戦だから、早めにポジションを上げていける器用さが勝ち負けのための必須条件だ。2017年のサトノアレス(4着)、2016年のロードクエスト(3着)、2015年のリアルスティール(2着)と、直線が長いコースで実績を残してきた差し馬が、毎年のように人気になりながら期待を裏切る結果に終わっている。

3.大型馬のパワーが活きる

 2014年は528kgの巨漢馬2頭のワンツーで、2015年も馬体重500kgオーバーでワンツー。2017年もメンバー中最高馬体重(504kg)だったプラチナヴォイスが6番人気で3着して、2018年も492kgのエポカドーロが2着。馬体重480kg以上で5番人気以内だった馬は、過去9回(阪神開催を除く)で勝率19.2%・連対率42.3%という好成績を残している。

 シークレットランは1番人気に支持された京成杯で4着に敗れたが、スローペースの決め手勝負で鋭さ負けした形だ。今回の条件で参考になるのは、1000m通過60.1秒の流れをひと捲りして2歳コースレコードで突き抜けた葉牡丹賞の方だろう。デビュー戦の464kgから前走では500kg、使われながらぐんぐん体重を増やしている成長力も頼もしい。

 ロジャーバローズは馬体重16kg増だった福寿草特別を2馬身差で完勝。ここに来て急速に力をつけている。レースセンスが高くこの条件も合いそうだ。ファンタジストは短距離重賞2勝のスピードタイプ。さらなる距離延長で折り合いを意識しながら、早めに動く競馬ができるかどうか。

 クリノガウディーは朝日杯の2着馬で1800実績もある。コーナー4回の競馬への対応が鍵に。以下、条件を問わずいつも人気以上に走るエメラルファイト、不器用さがネックもパワーが魅力のディキシーナイト、自分の形に持ち込めばしぶといコスモカレンドゥラ。

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