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11月10日 東京11R 武蔵野S(G3)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 中距離のトップクラスは、JBCクラシックや例年ならみやこSに向かうことが多く、武蔵野SのチャンピオンズCとの関連性は高くない。2015年にノンコノユメがここを勝ってチャンピオンズCでも2着したことがあったが、武蔵野S組のチャンピオンズCでの3着以内はこの一例のみだ。今年はJBCが中央開催で出走馬が集中した影響もあって、例年以上に手薄なメンバー構成で行われることになりそうだ。

1.東京マイルのスピード勝負

 過去10年で勝ち時計が1分36秒以下だったことが8回。ダート重賞で屈指のスピードレースである。2013年の勝ち馬ベルシャザールは、芝のスプリングSで2着、ダービーで3着の実績があった。かつてはクロフネやサイレントディールが初ダートでこのレースを制した歴史もある。また、2012年3着のダノンカモン、2010年3着のブラボーデイジーは、前走で芝の重賞を使われていた。芝を使われた経験と実績が活きるレースとして、ダート重賞としては異例な存在だ。

2.サンデーサイレンス系が不振

 過去10年の勝ち馬で、父がサンデーサイレンス系の種牡馬だった馬は皆無で、2着も2頭にとどまる。昨年は1番人気のサンライズノヴァ(父ゴールドアリュール)が12着、2014年は2番人気のレッドアルヴィス(父ゴールドアリュール)が6着、2013年は2番人気のゴールスキー(父ネオユニヴァース)が4着、2012年も2番人気のナムラビクター(父ゼンノロブロイ)が15着と、サンデーサイレンス系の人気馬はほとんどが苦戦を強いられている。

3.人気馬はあてにならない

 過去10年で、1番人気は2勝して2着2回と信頼度はもうひとつ。2、3番人気の連対も合計で3回にとどまる。単勝オッズ10倍以上の馬が6勝と、人気のマークから外れた馬が毎年のように激走を続けていて、人気馬のハードルは高くない。とくに狙い目は、単勝オッズが10倍以上15倍未満というゾーンで、[5-1-3-10]という好成績。

 クルーガーは6歳だが、休養期間が長かったため馬はまだフレッシュだ。年頭の京都金杯で2着しているように能力の衰えも見られない。ダートでは2歳時に2戦して1勝(2着1回)しただけだが、未勝利戦で2着に負かした相手がアポロケンタッキーだった。芝挑戦で結果が出たため以来ダートから遠ざかっているが、ダート適性の高さ自体は間違いなさそうだ。不良馬場になった昨年の富士Sを1分35秒2のタイムで3着した実績があるが、これは例年の武蔵野Sの勝ちタイムに近い。

 インカンテーションは前年の勝者で、今年もフェブラリーS3着、プロキオンS2着と、8歳を迎えてもその能力は健在だ。休み明けは苦にしないタイプで、競馬ぶりに注文がつかないのも強みだ。メイショウウタゲは前走の南部杯で3着して、人気薄での激走だったエニフS勝ちがフロックではなかったことを証明した。東京ではオープン特別を2勝とコース適性も上々だ。

 サンライズノヴァは1番人気で臨んだ昨年の当レースを12着に大敗した。以降はフェブラリーSで4着、オープン特別2勝など凡走がないのはさすがだが、前半置かれてしまう脚質はスピード勝負では割り引き材料と考えたい。以下、東京ダートでは4戦4連対と相性抜群のナムラミラクル、オメガパヒュームとサンライズソアの間に入ったシリウスS2着が光るウェスタールンド、東京マイルで4勝の実績を誇るクインズサターン。

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