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10月20日 東京11R 富士S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜日段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 マイルCSへの前哨戦。GIII戦ながら近年は重要性が増しており、2011年のエイシンアポロン、2014年のダノンシャーク、2017年のペルシアンナイトと、最近は3年ごとにここをステップにした馬がマイルCSを勝利している。

 ただし、この3頭のうち、ダノンシャークは7着、ペルシアンナイトは5着と、いずれも富士Sでは馬券圏外に沈んでいた。前哨戦ということもあって、富士Sはペースが落ち着くことが多い。中距離戦に近い流れになって、マイル路線の序列がストレートに反映されにくい難しさがある。

1.中距離戦での経験が活きる

 2000m以上の距離からの短縮で臨む馬が最近4年間で3勝している。昨年の勝ち馬エアスピネルは札幌記念からの臨戦で、2015年の勝ち馬ダノンプラチナは皐月賞以来、2014年の勝ち馬ステファノスはセントライト記念がステップだった。前述の3頭はいずれも、前走で馬券圏外に沈んでいたという点も共通している。

2.サマーマイルシリーズ組不振

 サマーマイルシリーズが創設された2012年以降昨年までの6年間の連対馬12頭のうち、前走でサマーマイルシリーズを使われていた馬は3頭だけだった。昨年は1番人気のグランシルクを筆頭にサマーマイルシリーズ組が6頭いたが全滅。一方、昨年2着のイスラボニータは安田記念以来で、3着のクルーガーはマイラーズC以来、2015年も皐月賞以来のダノンプラチナが勝利と、休み明けの馬が好走しやすいのもこのレースの特徴である。

3.斤量を背負った馬が強い

 58kgを背負ったイスラボニータが昨年、一昨年と連続2着して、2015年も58kgのロゴタイプが3着。昨年3着のクルーガーも11番人気だったが、前年のマイラーズCを勝って57kgを背負った実績馬だった。ちなみに、58kg以上を背負った馬は過去10年間で連対率37.5%・複勝率50%。

 ウインブライトは中山記念とスプリングSの勝ち馬。中山記念では正攻法でアエロリットやペルシアンナイトを封じ込めたのだから価値が高い。大阪杯の大敗は、強敵相手という面もあったが関西遠征が初だったことも少なからず影響したようだ。ここまで重賞に連続8戦使われているが、連を外したのはGIと毎日王冠だけ。GIIIなら上位安定の実力馬である。久々のマイル戦になるが、しぶとさを活かすにはむしろプラスに働く可能性がある。

 ペルシアンナイトは昨年のマイルCS勝ち馬で、大阪杯でも見せ場たっぷりの2着。現役最強マイラーの一頭だ。ただ、叩き良化の傾向があるので今回は一枚割り引く。ジャンダルムは春のクラシックでは結果を残せなかったが、母が名スプリンターのビリーヴで自身もデイリー杯2歳Sの勝ち馬だから、単純に距離が長かったということだろう。中距離のホープフルS、弥生賞でも崩れなかった実力を、適条件に戻るここで再評価したい。

 エアスピネルは昨年の勝ち馬だが、中間挫石で馬場入りを休むアクシデントがあった。ここはあくまで叩き台という位置づけで、完調は望みにくい。以下、東京ではセントポーリア賞を快勝した実績があるハッピーグリン、ルメール騎手起用と東京替わりで前進を見込むロジクライ、5歳を迎えて本格化した良血馬レッドアヴァンセ。

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