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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月9日 中山11R 紫苑S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 秋華賞へのステップ競走としては、翌週のローズSに多くの一流馬が集まります。以前の紫苑Sは、出走権獲得を目論む馬たちのための救済レースという色彩が少なからずありました。しかし、重賞に格上げされた初年度の昨年は、秋華賞の1・2着馬のヴィブロス、パールコードにくわえ、1番人気に推されたビッシュもここに出走。それまでのイメージとは一変して、秋華賞に直結する重要レースになりました。今年もその傾向が引き継がれるか、要注目の一戦です。

1.差し・追い込み優勢

 開幕週の中山というと先行馬の前残りを狙いたくなるところですが、紫苑Sではそれは通用しません。過去10年のうち新潟開催の2014年を除いた9回で、逃げ・先行で連対した馬は5頭のみ。データ的には完全に差し・追い込み馬が有利なレースです。

2.夏場に使われている馬が穴を出す

 夏場を休養に当てた馬(2か月半以上の休み明け)は、勝率5.4%・連対率7.1%ともうひとつの成績にとどまります。一昨年8番人気で勝ったクインズミラーグロ、5番人気で2着したホワイトエレガンスのように、人気薄での好走が目立つのも夏場に使われている組の方。格下に思えても、順調に使われている強みは無視できません。

3.オークスの実績はアテにならない

 2012年にオークス3着だったアイスフォーリスは、このレースで2番人気に支持されながら5着、2011年にオークスで2着だったピュアブリーゼも1番人気で12着。昨年こそオークス3着のビッシュが勝ちましたが、ビッシュは中山にも好走歴があったことに注目。オークス好走馬は、小回り中山に対応できる器用さがあるかどうかがポイントになります。

 ホウオウパフュームは同コースの寒竹賞を牡馬相手に完勝。その後のオークス路線では、キャリアの浅さを露呈する形で結果を出せませんでしたが、中距離タイプの牝馬としては世代でも指折りの素質馬です。晩成傾向のあるハーツクライ産駒で、秋の巻き返しに向けて乗り込みは入念。得意コースで好発進を決めたいところです。

 ディアドラは桜花賞6着でオークス4着。そのいずれもメンバー中最速上がりをマークしていました。中山でもアネモネS2着があり、前走は牡馬相手に1000万条件を快勝と力を見せつけました。大幅馬体重減のダメージがなければ。ライジングリーズンはフェアリーS、アネモネSを含めて中山では3戦3勝。行きたがる面があるので距離延長が課題になりますが、当コース向きのマクリ脚があり、牝馬限定戦に戻って巻き返しが期待されます。

 ルヴォワールはここまで2戦2勝。軽い相手でしたがミモザ賞は余裕残しで完勝でした。前走で522kgという大型馬で、まだ完成途上という状態での出走になりますが、いまだ底を見せていない魅力があります。カリビアンゴールドはカリカリした面がある馬ですが、早めに動いて最後まで脚を使った前走が好内容でした。コーナー4つの競馬に自信を深め、これまで2勝と得意の中山コースに替わって前進が見込めます。

 マナローラは中山ではデイジー賞勝ちの実績があり、それを含めてここまでの2勝はいずれも重馬場でのもの。現状では上がりが掛かる中山コースが合っているはずで、馬場が渋るようならさらに期待度はアップします。シーズララバイはフラワーCで強いファンディーナの2着。切れるタイプではなく器用な脚にも欠きますが、タフさが問われる流れになったら浮上してくるでしょう。

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