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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月30日 新潟11R アイビスSD(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 超高速の5ハロン戦。日本でもっとも早い時間で決着する重賞です。2013年から開催時期が遅くなり梅雨の影響がなくなったことで、勝ち馬の上がり600mは32秒を切っており、高速化傾向にあります。コース形態の特殊さも相まって、サマースプリントシリーズのなかでも独特の色合いを持つ一戦です。

1.心身ともに充実しているか

 あっという間に決着がつくレースで、出遅れはもちろん、馬群を捌くのに手間取っても致命傷になりかねません。ピークに近いコンディションが必要なレースで、休み明けでこのレースを連対したのは2007年のサンアディユが最後(ちょうど3か月ぶり)。間隔が開いている馬は割引が必要です。また、前走で掲示板を外していた馬の連対も、前走が取り消しになったベルカントを含めて最近5年間で2頭だけ。近況のリズムの悪い馬が巻き返しにくいレースです。

2.逃げ馬が共存できる

 コーナーがあるコースとは違って、馬群は縦一列という形にはなりません。ハナに行き切ることはそれほど重要ではなく、複数の逃げ馬がそれぞれのポジションで余力を温存しつつ追走できます。2012年と2013年は、前走でハナを切っていた馬同士のワンツー。昨年もベルカントとネロという快速馬2頭による決着でした。「行った行った」が成立しやすいのは直線競馬ならではです。

3.パワーと馬格が求められる

 器用さがほとんど必要ないコース形態ということもあり、スタートからガンガン押していくパワーと馬格に秀でた馬が絶対的なアドバンテージを持ちます。過去10年間の勝ち馬のうち9頭までが馬体重480kg以上で、連対馬という括りでも20頭中14頭が480kg以上でした。

 アクティブミノルの前走CBC賞は、激しい先行争いを制して直線で一旦抜け出しかける場面もあっての3着。初ブリンカーの効果もあってダッシュ力と闘志を取り戻し、完全復調を思わせる好内容でした。ハクサンムーンの主戦でもあった酒井学騎手は、さすがに逃げ馬の扱いには長けています。アクティブミノル自身、7-9月の盛夏に重賞を2勝している「夏男」。芝1000mへの出走は初めてですが、芝1200mの持ち時計はメンバー中ベストですから、スピード勝負ではこの馬が一番、と想定しても不自然ではありません。

 フィドゥーシアは名牝ビリーヴの娘。今年に入ってから芝1200m以下に限れば3戦3勝で、ここに来ての充実ぶりには目を瞠るものがあります。春の韋駄天Sを好時計で完勝したあとは、狙いをここ一本に絞って休み明けでも仕上げに抜かりはなさそう。ただ、昨年までは比較的時計がかかるレースを得意にしていた経緯があり、夏の新潟の時計勝負に対応できるかがカギになるでしょう。

 レジーナフォルテは平坦得意のスプリンターで、昨夏の同条件での未勝利戦では、2歳レコードをマークして5馬身差で圧勝。前走の1000万下も正攻法からの抜け出しだったように、ダッシュ力は古馬相手でもまったく引けを取りません。気性難がカバーされる直線競馬が現状でのベスト条件と思われ、51kgなら重賞でも。プレイズエターナルは韋駄天Sを1番人気で6着に敗れましたが、窮屈なところに入って脚を余した印象。中間は熱心にゲート練習を続けられていて、前進が期待できます。サマージョッキーズシリーズ首位の北村友一騎手への乗り替わりも魅力。

 ナリタスターワンは前々で戦って0.3秒差に踏みとどまったCBC賞が好内容でした。ゲートさえまともなら先行力はここでも互角で、持ち時計の比較からも軽くは扱えません。ネロは昨年の2着馬ですが、年齢とともに行きっぷりが鈍っている印象がありますし、休み明けで58kgを背負う今回は地力に期待というところ。シンボリディスコは一昨年の当レース2着を含めてこの条件[0-3-1-0]というコース巧者。それがすべて5番人気以下なのですから、神がかり的な相性の良さです。7歳でも能力に衰えが見られない以上、黙って抑えておいて損はないでしょう。

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