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【名うての平坦血統】アンヴァルは平坦6Fの申し子。勝ち上がりに二戦を要したが、小倉1200m・1分9秒0というタイムは、ペースは異なるものの同日の小倉2歳Sより0秒1速かった。ひも解けば、なるほど母も祖母も小倉2歳Sを優勝した「小倉っ子」。平坦・小倉の走りには納得。

　続く500万条件の、京都・芝1200mは不良馬場。走破タイムは1分12秒1ながら、ピッチの効いたフォームで後続に3馬身の楽勝。中央場所も重馬場でも結果を出した。返し馬まで覆面を着用するなど工夫して、輸送競馬でも体重を6キロ減におさえられたが、滞在競馬の福島ならマイナス材料を、ひとつ払しょくできる。

　対抗は道営馬リュウノユキナ。中山のカンナSは出遅れと坂に泣いたが、札幌のすずらん賞はパワフルに伸びた。輸送も二度目、テンションの高さも今度は低めに抑えられるか。時計更新がカギになるが、ヴェルスパーは、新潟でも急坂の中山でも、3F・34秒台の末脚一閃。

　イイコトズクシは小倉2歳Sが0秒3差、強敵相手にモマれてきたキャリアを生かしたい。ココロノイコロは体重の増加ぶん、力をつけている。相手なりに走るキングキングキングも連下には押さえておきたい。