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3月31日 阪神11R 大阪杯(G1)

netkeibaデスクの見解

※特別登録段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 GIに昇格して今年で3年目。以前の大阪杯は、天皇賞(春)のステップレースのひとつという位置づけだったが、GIになって賞金も倍近くにアップ。天皇賞(春)では距離が長いという馬にとっては、ここが本番レースになる。

 各馬の「本気度」の違いに加えて、ステップレースも多岐にわたる。出走馬の序列が見えにくい構造になっていて、GI昇格後は馬連配当2000円台と、小波乱の決着が続いている。

1.スピードレースの傾向が強まる

 GI昇格初年度の2017年の決着時計は1.58.9で、2018年が1.58.2。それ以前の8年間で勝ち時計が1分59秒を切ったことは一度だけだった。GIに昇格してメンバーレベルが上がった影響で、それ以前よりスピードが求められる傾向が強くなった。

2.マイル実績に注目

 2017年7番人気2着のステファノスは富士S、2018年6番人気2着のペルシアンナイトはマイルチャンピオンシップと、いずれもマイル重賞の勝ち馬だった。また、それらも含めてGI昇格後2年間に3着以内に入った6頭は、すべて1800m以下の重賞を勝った実績があった。

3.小回りの大レース

 古馬の芝マイル以上のGIは年間10レース行われるが、直線が短いコースは他に宝塚記念と有馬記念だけ。大阪杯は小回りの大レースとして貴重な存在だ。2017年はダービー馬マカヒキが2番人気4着、2018年はジャパンカップ勝ち馬シュヴァルグランが4番人気13着と、東京2400mの大レース勝ち馬は苦戦が続いている。


 サングレーザーは昨年の札幌記念の勝ち馬で天皇賞(秋)でも2着。勝ち馬のレイデオロが不在のここでは、2000mでの序列ナンバーワンはこの馬になる。モズアスコットを並ぶ間もなく差し切った昨春のマイラーズCが示す通り、速い上がりが要求されるレースはお手のもので、小回り多頭数への対応力も札幌記念で実証済み。これまで休み明けで重賞を2勝しており、久々は苦にならないタイプだ。

 ブラストワンピースにとって間隔が開くのはいつものことだし、毎日杯勝ちがあるようにスピード競馬にも実績がある。これまで敗れたのが上がりが速いダービー、菊花賞だったから、パワーを要する内回りコースもプラスに働くかもしれない。ペルアイアンナイトは昨年の2着馬。休み明けはピリッとしないもののひと叩きすると一変するタイプで、金鯱賞4着から前進はあっても後退は考えにくい。

 ステルヴィオは中山記念を好タイムで小差の3着。距離も守備範囲で、持ち前の瞬発力を活かしたい。以下、金鯱賞では急遽の乗り替わりも影響したアルアイン、距離不足は懸念されるがスタミナに自信を持つキセキ、芝2000mでは皐月賞を含め2戦2勝で巻き返しが期待されるエポカドーロ。

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