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2月19日 東京11R フェブラリーS(G1)

netkeibaデスクの見解

※火曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 ダートのGIは、JRAで二つだけ。二つしかないビッグレースなのに関わらず、フェブラリーSには近年、すべてのスターホースが集結しない傾向が強まっています。

 その理由は、ドバイワールドカップの存在です。今年の場合は、JBCクラシックの勝ち馬アウォーディーと東京大賞典の勝ち馬アポロケンタッキーがドバイに向かったため、ここを欠席しました。

 また、川崎記念からの間隔も微妙に短く、施行時期的にもコース形態的にも、いろいろと問題が少なくありません。GIだからといって、必ずしもダート王決定戦と言い切れない面があります。

1.スペシャリストのためのレース

 芝スタートでワンターンのマイル戦という設定はこのコースだけ。スタミナよりもスピードが求められる舞台で、特殊条件と考えられます。最近5年間の勝ち馬は、いずれもそれ以前に東京ダート1600m戦のオープン以上のレースで、馬券圏内に入った実績がありました。
 
2.4歳馬対5歳馬

 スピード勝負になる傾向が強いため、ダート戦にしては高齢馬が苦戦する傾向があります。主力になるのは、過去10年で5勝して勝率20%・連対率28%の5歳馬で、対抗勢力は勝率8.3%・連対率16.7%の4歳馬。一番出走数の多い6歳馬は勝率4.9%・連対率7.3%。7歳馬以上の勝利は皆無と、6歳馬以上の成績の落ち込みは顕著です。

3.意外と差しは届かない

 過去10年で逃げ馬が1勝、先行馬が6勝で、勝率はそれぞれ10%と15.4%。差し・追い込み馬の勝率は、それぞれ3.4%、2%しかありません。直線が長いといってもペースが落ち着くことが普通で、単勝候補は前に行くスピードがある馬から選ぶのがセオリー。

 モーニンは昨年のこのレースの勝者。以来勝ち星から遠ざかっていますが、それはこの馬に合った条件の大レースが少ないからです。昨秋の武蔵野Sは、超高速馬場で59kgという極量を背負って動くに動けなかったもので、度外視できます。前走のチャンピオンズCでも終いは盛り返す脚を見せており、適距離に戻れば巻き返して当然の実力をキープしています。フレグモーネの影響で間隔が開きましたが、むしろこの馬は休み明けが得意で、新馬戦を含めて休養明けでは連を外したことがありません。

 ゴールドドリームは、東京ダート1600mではヒヤシンスSとユニコーンSを勝って、レコード決着の武蔵野Sでも2着と、抜群のコース適性を誇ります。前走のチャンピオンズCは早めの競馬を仕掛けて失速しましたが、ゆったり構えられる東京コースで本来の競馬ができれば、一変も難しくないでしょう。

 ホワイトフーガは前走TCK女王盃を3着に敗れましたが、牝馬で58kgという極量が堪えた結果。ここに向けて調整は順調です。3歳時には一昨年のチャンピオンズCの勝ち馬サンビスタ以下を、JBCレディスクラシックで5馬身千切り捨てた実績の持ち主で、また今回人気の一頭カフジテイクも端午Sで完封しています。力関係的には好勝負になってまったく不思議ありません。

 カフジテイクは絶好調ですが、距離は1400mがベストですし、武蔵野Sで先着を許したゴールドドリームがいるここでは重くは扱えません。以下、去勢手術明けを叩かれつつ着実に上昇中のノンコノユメ、出走圏内に滑り込んだ幸運を活かしたいエイシンバッケン、ムラっ気が難点もこのレース連覇の実力者コパノリッキー。

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