最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 夏の北海道開催のスタートを告げる短距離重賞。サマースプリントシリーズの初戦にも位置づけられています。函館の狭いコースに多頭数がひしめくため、不利に泣く馬がしばしば現れるレースでもあり、1番人気は最近5連敗中。ロードカナロア、ストレイトガール、コパノリチャードというGIクラスもここを勝ち切ることはできませんでした。 1.時計が掛かる洋芝スプリント 函館芝1200mのレコードタイムは1分7秒8。日本で一番時計が掛かるスプリントコースです。洋芝・超小回り・平坦と、さまざまな意味で独特なコースで、他場での序列がなかなか当てはまりづらい面があります。 2.1200専業より距離短縮が有利 前走で1200mを使われていた馬が過去10年で勝率6.0%であるのに対して、前走で1400m以上を使われていた馬の勝率は9.4%という好成績。他場の1200の流れに慣れすぎた馬は、このコースではスピードが過剰になってしまう危険性があります。 3.前走大敗馬が巻き返す そもそもスプリント戦は巻き返しが利きやすい条件ではありますが、このレースではそれが顕著です。前走で10着以下に大敗した馬が過去10年で3勝していて、昨年と2014年は前走二桁大敗組のワンツースリー決着でした。 ジューヌエコールは昨年のデビューからデイリー杯2歳Sまで3連勝。強い3歳牝馬の一角に数えられた馬です。マイルでは行きたがる面が強かったので、距離短縮はおそらくプラスに働くでしょう。前向きでレース上手な馬で、小回りコースも苦にならないはず。3歳春で480kg台と馬格にも恵まれており、この路線で頂点を目指せる素材です。 セイウンコウセイは高松宮記念の勝ち馬。函館には初登場になりますが、コーナーワークの巧みな馬で、むしろ合っている可能性は高いと見ます。現時点で短距離界の頂点に立っていますが、これからまだまだ強くなる余地を残しています。ブランボヌールは昨年のキーンランドCを含めて、函館・札幌では3戦3勝。小柄な馬で滞在競馬が合っているのはもちろんのこと、器用さが活かせる小回りでこそ持ち味が活きるという面もあります。岩田康誠騎手への手替わりで巻き返しに期待。 クリスマスの高松宮記念大敗は、大幅馬体減で無理ができなかった様子。得意の函館なら軽視できません。エポワスは夏の北海道の短距離シリーズではおなじみの存在。9歳を迎えた今季も大阪-ハンブルグCを快勝、元気いっぱいです。 シュウジは気難しさが強くなっており、GIの短距離戦でも折り合えなかったのですから深刻です。武豊騎手へのスイッチで打開の糸口をつかめるか。レヴァンテライオンは昨夏の函館2歳S以来大敗続きですが、状態自体はけっして悪くありません。洋芝の函館での1200m戦に戻って、粘り強化に期待します。
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