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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

9月2日 札幌11R 札幌2歳S(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 2歳戦で最初の中距離重賞。かつてロジユニヴァースやゴールドシップというクラシック馬がここに登場したことがあるように、中距離タイプの夏場の大目標となります。北海道シリーズの2歳戦の総決算という位置付けもありますが、2012年に北海道開催が短縮されて、施行時期が繰り上がってからは、その意味合いが微妙に変化しつつあります。

1.本州デビュー組の存在感強まる

 繰り上げ初年度の2012年の2着は阪神デビューのラウンドワールドで、2013年は阪神デビューのレッドリヴェール、福島デビューのマイネグレヴィルがワンツー。2014年も東京デビューのブライトエンブレムと福島デビューのマイネルシュバリエがワンツーしています。昨年と一昨年は本州デビューの有力馬が不在だったので好走が途切れていますが、本州デビュー組の優位は近年顕著な傾向として見逃せません。

2.牝馬が強い

 昨年10番人気で2着したブラックオニキスは、メンバー中唯一の牝馬でした。一昨年はクロコスミアが、2014年はレッツゴードンキが3着。その前年はレッドリヴェール、マイネグレヴィルと牝馬2頭によるワンツーでした。施行時期繰り上げ以降は、それ以前とは傾向が一変して、牝馬が走りやすいレースになっています。

3.前哨戦敗退からの巻き返しに注意

 昨年はクローバー賞2着だったトラストが勝利。一昨年3着のクロコスミアはコスモス賞では4着でしたし、2013年2着のマイネグレヴィルもコスモス賞では3着。これらの例のように、コスモス賞、クローバー賞の前哨戦を使われた組は、勝ち馬を差し置いて、そこで負けていた馬の活躍が目立ちます。

 ロックディスタウンは新潟デビューのオルフェーヴル産駒。前走で490kgという馬体は牡馬顔負けで、着差以上に余裕のある勝ちっぷりでした。半姉はデビューから3連勝したキャットコインで、母系も魅力充分。父の産駒としては完成度が高く、センスとキレ味で他馬を一歩リードしています。

 ファストアプローチはスムーズに競馬ができた前走が5馬身差の圧勝。前走で532kgという巨漢馬なので、初戦のように馬込みに包まれたときの対処には課題が残りますが、スムーズな競馬ができれば重賞でも差はないはずです。ミスマンマミーアはコスモス賞2着ですが、上がり3Fはメンバー中1位で、ゴール板を過ぎてからも伸び続けていました。芝2走目の上積みは大きく、前進は必至でしょう。

 コスモインザハートは阪神芝1600mでの勝ち上がり。時計も優秀ですし脚質的に距離延長も向きそう。じっくり間隔を開けての上積みも見込めます。カレンシリエージョは初戦こそ不覚を取りましたが、2着を1.3秒ぶっ千切った2戦目が本来の姿でしょう。前走が重馬場での勝利だったように、牝馬ながらタフな馬場は大歓迎。

 クリノクーニングはそのカレンシリエージョをレコード駆けで降してオルフェーヴル産駒として初勝利を飾りました。ただし、それ以前のレコードホルダー・タガノアシュラが昨年の当レースで惨敗しているように、函館での好タイム勝ちは当てにしづらい面があります。ダブルシャープはクローバー賞の勝ち馬。スピードが勝ったタイプで距離延長には課題も残りますが、芝2走目の上積みは大きいはずで、2歳馬離れしたレースセンスと根性に期待。

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