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最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします

7月17日 函館11R 函館記念(G3)

netkeibaデスクの見解

※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。

 函館記念は日本で一番時計が掛かる芝2000m重賞のひとつで、勝ち時計が2分を超えることも珍しくありません。洋芝で小回りという独特な条件で行われるため、他場ではもうひとつでも「函館ならでは」という馬が日の目を浴びるレースです。

1.菊花賞血統に要注目

 ジャングルポケット、マンハッタンカフェ、メジロマックイーン、ダンスインザダーク、リアルシャダイ、マヤノトップガン。近年の連対馬の父、母父を見ると、自身か産駒が菊花賞を制した馬の名前が並びます。芝2000m重賞でありながら、血統の字面としてはもっと長い距離をこなせる下地を持っている馬が、このレースの質にフィットしているのでしょう。

2.巴賞組は疲労に注意

 函館で行われるステップレースとして巴賞は重要な位置づけにありますが、函館記念とは中1週と間隔が詰まっていることもあって、両レースを連続好走するのは簡単ではありません。巴賞と函館記念で続けて連対した馬は、2008年のフィールドベアーが最後。巴賞をステップと割り切って、全力を出し切っていない馬の巻き返しに妙味があります。

3.長めの距離をこなせるスタミナが必要

 最近5年間で目黒記念からの臨戦馬が3勝しているように、2000mを超える距離に実績がある馬の活躍が目立ちます。ただし、春の天皇賞からの直行は[0-1-0-5]で、連対を果たしたのは1番人気だったジャミールだけと、あまり芳しい成績を残していません。

 重賞を11戦して未勝利のレッドレイヴン、直近のローカルGIIIで3・3・2着のファントムライトあたりが人気になりそう。昨年の覇者ダービーフィズは勢いを失っており、今年ダイヤモンドSを勝ったトゥインクルはさすがに距離不足。どれもとっても「帯に短し襷に長し」というメンバー構成で、非常に難解なレースです。

 ひとつ鍵となるのは、今年の函館の芝は時計が速いということ。時計が速い年は若い馬が狙いになります。レースレコードで決着した2013年が4歳馬ワンツーでしたし、1分59秒1の昨年は5歳・4歳・3歳馬が1-3着を占めました。

 速い時計の決着を想定して、持ち時計を更新する可能性を持つ若い馬に印を寄せました。中心には、昨年12月以来6戦3勝と上り調子のステイゴールド産駒・ツクバアズマオーを。巴賞は3着に終わりましたが、昇級初戦で休み明けだったことを考えれば悪くありません。距離延長は歓迎ですし、これまで5勝のうち3勝を14頭立て以上の多頭数競馬で挙げているように、多頭数の混戦でこそ持ち味が活きるタイプで、強敵相手でも大駆けが期待できます。

 バイガエシはメンバー中唯一の4歳馬で、父がジャングルポケット、母の父がダンスインザダークという「菊花賞血統」。ネオリアリズムは気性的に難しい面がありますが折り合えれば力量は重賞でも見劣りせず、香港の若手有望株ティータン騎手の手綱捌きに注目が集まります。

 以下、6歳にして充実著しいレッドレイヴン、距離短縮で巻き返しを図るファントムライト、叩かれた上積み見込めるフェイマスエンド、洋芝で切れ味不足を補いたいマイネルフロスト。

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