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　2012年から中京競馬場がリニューアルし、中京記念も芝1600mで行われるようになりました。過去2回で、のべ6頭の3着以内馬の調教的な共通点を探すと、うち5頭が「最終追い切り場所が栗東坂路」になります。

　5頭のうち、4頭に共通していたのが「4F53.9秒以下、2F24.9秒以下」という、時計的な条件。後半2Fが速い時計というのは、この距離に限らず、中京競馬場では重要になる調教条件ですが、4F時計も関係してくるのは「前半ゆっくりすぎると、後半で脚を使えても意味がない」ということ。マイル戦なので、前半の速い流れにも対応しつつ、後半の脚もしっかり使えることが中京記念好走のポイントになるのでしょう。

　◎サダムパテックの最終追い切りは栗東坂路で4F52.8秒、2F24.7秒。調教条件をクリアしている上、ラスト1Fが最速になるラップを踏めています。気になっていたのは、中6週で3本という追い切り本数でしたが、皐月賞2着時と同じ。標準より少ない追い切り本数でG1好走しているのですから、これが減点材料になることはないと判断しました。

　なにより、馬体の良さが際立っています。数字的に言えば、1週前追い切りで4F51.0秒で動いたことが好調を実証。この時計は自己ベストタイですが、これはマイルCS1着時にマークしたもの。さらに西園正都厩舎の勝負調教にも該当しています。主観的に見ても、客観的に見ても、状態が良いことは間違いありません。

　○ダノンヨーヨーは2012年中京記念を1番人気で惜敗。当時は2F時計が24.9秒以下でありませんでした。今回はその条件をクリアしているだけに、当時よりも着順を上げてくることは間違いありません。

　▲フラガラッハは中京記念を連覇。もちろん、過去2年は調教条件をクリアしての勝利。今年もきっちり調教条件はクリアできましたから、3連覇も十分に可能だと思います。

　☆サトノギャラントは安定した状態をキープしており、最終追い切りは美浦坂路でラスト1F最速ラップが踏めています。△クッカーニャは状態が素晴らしく、だからこその西園正都厩舎の勝負調教。△マジェスティハーツは最終追い切りで、やっとこの馬らしい動きが見られたので、印は打ちました。

　△ダイワマジョーレは最終追い切りで3歳未勝利に遅れましたが、今回とレース間隔が同じスワンS2着時も併せ遅れ。調教条件をクリアしているだけに、印は打っています。△ブレイズアトレイルはこの時期がいかにも得意といった感じの溌剌とした動きを見せています。

1.クラレント
今回：標準坂路
前回：標準坂路

2.ゲシュタルト
今回：標準多め併用
前回：標準併用

3.ティアップゴールド
今回：乗込坂路
前回：軽目坂路

4.クッカーニャ
今回：急仕上げ坂路
前回：急仕上げ坂路

5.フラガラッハ
今回：標準併用
前回：急仕上げ坂路

6.テイエムオオタカ
今回：標準併用
前回：一杯平均トラック

7.ブレイズアトレイル
今回：標準坂路主体
前回：標準坂路

8.マジェスティハーツ
今回：標準併用
前回：馬ナリ平均併用

9.クロフネサプライズ
今回：標準トラック主体
前回：標準坂路

10.ダイワマッジョーレ
今回：標準坂路
前回：標準坂路

11.マイネルディアベル
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

12.オリービン
今回：標準多め坂路
前回：標準坂路

13.サトノギャラント
今回：乗込坂路
前回：乗込併用

14.ミッキードリーム
今回：標準坂路
前回：標準多め坂路

15.サダムパテック
今回：急仕上げ坂路
前回：急仕上げ坂路

16.ダノンヨーヨー
今回：標準多め坂路
前回：標準多め坂路