最速の月曜公開!全重賞の展望をお届けします
※月曜段階の予想ですので回避馬が含まれるケースがございます。あらかじめご了承ください。 サマースプリントシリーズは、本州と北海道と2つに分かれて進行します。本州エリアの開幕戦がこのCBC賞。2008年のスリープレスナイト、昨年のレッドファルクスと、ここでの勝利をステップボードにして頂点まで駆け上った馬もしばしば現れており、スプリント路線の登竜門としての役割も持ちます。 「直線が長くて最後に坂がある」というコース形態の芝1200mは、ここ中京だけ。さらにコーナーは急と来ていますから、少なからず癖があるコース設定になっており、他場の1200での序列を鵜呑みにしづらい難しさがあります。 1.中京適性に注目 改装初年度の2012年は大半の馬が初コースだったので例外として、翌2013年以降の4年間、勝ち馬にはすべて中京コースでの連対経験ありました。2着馬も3頭までが中京で3着以内実績の持ち主。昨年1番人気9着のエイシンブルズアイ、2番人気3着のベルカントは、いずれもこの項目をクリアーできていませんでした。 2.距離に融通が利く馬が有利 コース改装後の5年間の連対馬10頭のうち、7頭が前走1400m以上の距離からの短縮ステップでした。勝ち馬については、最近4年間は距離短縮組が連勝中。1200m専業馬よりも、長めの距離でも戦える馬が優位に立ちます。 3.開幕週でも差し馬が強い 同じくコース改装後の5年間で、逃げ馬の連対は2013年2着のハクサンムーン一頭だけ。最近3年間は差し・追い込み馬が勝利しています。ハンデ戦ということで展開が厳しくなりがちで、最後に脚を使う差し・追い込み馬がはまりやすいレース。 トーセンデュークは重賞初挑戦だった京王杯スプリングCでは8着に終わりましたが、スローペースの内枠で動きにくい位置から、最後に脚を使って勝ち馬から0.4秒差。重賞でも通用するだけの潜在能力を示しました。今年の京王杯スプリングCはおかしなレースで、9着に敗れたサトノアラジンが安田記念を勝ち、7着のダッシングブレイズがエプソムC勝ち。大敗した馬が次走で鬱憤を晴らすかのように激走しており、8着だったこの馬もそれに続きたいところです。 メラグラーナは高松宮記念を10着に大敗しましたが、大柄なのに非力な面がある馬で、渋った馬場を苦にした様子。中京芝1200mは昨夏に1000万下を完勝した舞台で、良馬場ならば巻き返しは難しくないでしょう。メイソンジュニアはファルコンS3着、ニュージーランドT2着。3歳マイル路線の上位馬ですが、NHKマイルCを捨ててここに直行してきたのは、本質がスプリンターだから。中京でのファルコンS3着は勝ち馬からクビ、クビの大接戦。当コースへの適性も申し分ありません。 シャイニングレイはホープフルSの勝ち馬ですが、前走芝1400mの安土城Sを快勝、短距離路線で復活の狼煙を上げました。この馬の場合、中京コースは未経験。馬体重530kgを超す巨漢馬でもあり、距離短縮よりも中京の急コーナーへの対応が難関になりそうです。タイムトリップはNHKマイルC6着。中京は初コースになりますが、デビュー戦の福島芝1200mを快勝しており、急コーナーへの不安はありません。 トウショウドラフタは昨年のファルコンSの勝ち馬。中京コースへの不安は皆無ですが、マイルでも最後方追走になる馬で、スプリント戦への対応が最大の課題です。ラヴァーズポイントは昨年の当レースの2着馬で、強敵相手のセントウルSでも3着。小回りコースで器用さを活かす形なら重賞でも引けを取りません。休み明けをひと叩きされ、手が合う川須騎手への手替わりで、今回は激走に要注意。
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