丹下日出夫の予想

丹下日出夫

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10月23日 京都11R 菊花賞(G1)

丹下日出夫の見解

【三冠有望】競馬史上7頭目の三冠制覇に、オルフェーヴルが挑む。新馬戦後は4連敗。二冠への道程は決して平坦ではなかったが、スプリングSを起点に、瞬発力で皐月賞を0秒5差。不良馬場のダービーを闘志と根性で0秒2差と乗り切り、前哨戦の神戸新聞杯では、好位から楽々と上がり32秒8をマーク。同世代のライバルたちを封じ込めてきた。その神戸新聞杯は、今思えば大収穫。オルフェーヴルの競馬運びといえば、皐月もダービーも、馬群が途切れゝになった、後方よりの内め。池添が、常に心がけている戦法でもあるが、インに張りつきコースロスを最小限に防ぎ、レースの動きやペースを計りながら、そこから漸次出方を決める、そうした競馬を繰り返してきた。しかし、前回の神戸新聞杯は、思いもよらぬ好スタート。好位に取りついたはいいが、内側に先行勢がかたまり、ラチ沿いのポケットにおさまり切れない。ダービーで2400m完勝を思えば、もちろん距離に不安はない。ただ、好スタートを切ったことで逆に、1番人気の本命馬の、正道ともいうべき競馬を余儀なくもされた。池添の背中に揺れる小さな戸惑いを、ウインバリアシオン・鞍上のアンカツが、ジッと見つめている。前走の神戸新聞杯は、プレッシャーという意味においては、かなりキツいものもあったかもしれないなぁ。なんて、1000m通過は1分3秒5―2000m通過は2分5秒9という、超スローとはいえ、ラスト4Fのレースラップは11秒2―10秒6―11秒8(3Fは33秒6)。しかも上がり3Fは32秒8と最速。3000mの菊花賞仕様の持久力と瞬発力、7枠13番の外枠でも折り合い可能なポジショニングを同時に示してみせた。ひと夏を越え、内外の太ももの筋肉が盛り上がり、前走の馬体重は460キロにパワーアップ。最終追い切りで、薄皮一枚ぶんの余分な脂肪も削ぎ落した。スタンド前さえ折り合って通過できれば三冠有望。ウインバリアシオンは、ダービーに続いて、神戸新聞杯も2着。33秒2で上がっても差し届かない何かに対し、本番の菊は、イン強襲の決め打ちか。3?4コーナーの淀の下り坂を、一気のロングスパートか。大胆な勝負を挑んでくる。割って入ればフェイトフルウォー。前回のセントライト記念は、1000m・57秒5―2000m・1分58秒7というHラップの上に立ち、レコードに0秒1差。記録では負けていない。血統配合もオルフェーヴルと同じだ。トーセンラーは、コースロスの少ない絶好の1番枠を引き当てた。直線平坦の京都なら、セントライトで先着を許した前記フェイトフルと五分の評価。逆に神戸新聞杯3着のフレールジャックは、折り合いが微妙だけに、17番枠は痛い。連穴は神戸新聞杯で一瞬見せ場を作ったダノンミル。若葉S・1分59秒1のタイムの意味を、今一度見直し。

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