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「走るロードカナロア産駒」の要件は一口馬主関連のブログやコラムにたくさん落ちているので詳細は省略しますが、ようは「ナスキロの本数を足しましょう」の一点に尽きます。アーモンドアイやサートゥルナーリア、ステルヴィオやミッキーワイルドなどには明確な共通点がありますよね。またヴァルディゼールやケイデンスコール、トロワゼトワルも共通項こそ異なれど同じ理屈でスピードの補完をおこなっている血統背景があります。

今回の本命馬ダイアトニックは、上述した2パターンとはまた異なるかたちでナスキロを補完するロードカナロア産駒。母父のアレミロードに加え、母系に抱えるラウンドテーブル。おまけにストームバードのクロスまで抱えるという百人力配合。奥行きのある美しい配合ですね。配合考案者のことを尊敬します。

ダイアトニックはデビュー前に骨折を発症。シルクホースクラブで募集されていた同馬は一次募集の段階で「クーリングオフ運用」、つまり「まともに競走馬デビューできるかわからないのでキャンセルしたい方はどうぞ」という内容で出資者募集をかけられたそうです。そんな彼はデビュー戦で不利を受け後方からの競馬になるも、上がり33.6の時計を出してハナ差で勝利。負かした相手はのちに牝馬重賞を勝利するカンタービレでした。これまで掲示板を外したことがないという実績が示すとおり、そのポテンシャルは疑いようもありません。夏を休養にあてて万全の状態で出走する今回のスワンSは、まさにダイアトニックが重賞初制覇を決め、大舞台に羽ばたく布石なのではないでしょうか。

正直、血統配合が完璧なので取り立てて強調する部分がないんですよね。なので「ダイアトニックが重賞に足りるだろう点」をプッシュしてみました。この馬の単勝が本線です。

相手に選ぶのは「非根幹距離のマンハッタンカフェ産駒」キャナルストリート。こちらも「いつものやつ」なので取り立てて書くことはありませんね……。

ダイアトニックの単勝と、キャナルストリートとの馬連・ワイドを購入します。