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【展開予想】
　出遅れなどのアクシデントがない限りモズスーパーフレアの単騎逃げが濃厚です。近2走のハイラップを見ても他陣営が競りかけてくる展開は考えにくく、逃げ争いになってもスピードの違いを見せてハナにたつと思います。どちらにしても自らがペースを作る立場になると思うので、近2走同様かなりハイペースになる想定です。また、短距離戦らしく逃げ・先行馬も揃っていて、ハナは譲っても番手は確保したい馬たちによる熾烈な先行争いからこのポジションの馬は苦しい戦いを強いられそう。通常よりも差し馬のチャンスは広がるでしょう。ただ、コース形態上追い込み馬は届かないので、極端に後ろで構えている馬はぺースに関係なく厳しい展開になりそうです。

【狙い馬解説】
◎ミスターメロディ
　前走の阪急杯は1番人気で7着と人気を裏切る結果になりましたが、敗因は大きく二つありました。一つ目は外枠発走から前に壁を作れなかったこと。スタート後に上手く他馬の後ろにポジションをとったと思いましたが、内のダイメイフジにポジションを取られ、結局壁がないまま外を回される展開に。こうなると折り合いに課題がある同馬は直線まで脚を溜めることができません。二つ目は直線手前での接触。レース中には気がつかなかったのですが、レース後に何度かリプレイを見ると、確かに一瞬接触しています。そして、この直後に鞍上の手が動き馬が外にヨレてしまっているので、接触時にスピードが減速して再度加速しようとしたところで体がついていかなかったのではないかと推測しています。

　今回は3番枠で先行馬も多いので、真っすぐ走っていれば自然と前に馬を置いて進められますし、距離のロスも最小限に抑えられます。元々切れ味勝負よりは消耗型のレースを得意とするタイプなので、今回のような展開はこの馬向き。また、ダートを含めた全3勝は左回りであるように、左回りの方がスムーズな走りを見せます。重賞を勝った中京へのコース替わりも歓迎材料です。今回人気の中心になるダノンスマッシュ、モズスーパーフレアの能力はこのメンバーでもトップクラスだと思いますが、この2頭とはファルコンSで対戦し勝っています。しかも、芝転向初戦でこの時も行きたがるのをなだめながらのレース展開だったので、着差以上の完勝と言えます。もちろん、この一戦だけでの単純比較はできませんが、この馬もパワーアップしていますし、少なくとも2頭と比較して能力が足りないということはなく、展開面でアドバンテージが大きい今回は、同馬が一歩リードしていると思われます。

〇ダノンスマッシュ
　重賞2連勝中でいずれも危なげない勝利を収めています。展開的にも有利ですし、今の勢いならリスクを避けて多少外を回してもあっさり勝ててしまうような頼もしさもあります。ただ、◎ミスターメロディと比べた時に、中京のようなタフなコースの適性に疑問が残るので、その点だけ評価を下げ最終的な評価で2番手となりました。

▲デアレガーロ
　前走の京都牝馬Sが4カ月の休養明けで+32kgでの勝利。展開がハマった感があり今回も軽視されそうですが、ノーマークからの一発狙いは前走と同じシチュエーション。こういった時の池添騎手は怖い存在です。

△ティーハーフ
　9歳馬ですがこの2戦はともに上がり3F最速でともに3着。超ハイペースで前が総崩れになった場合の流れ込みに警戒したいです。

　最後に、モズスーパーフレアの総合評価は5番手になりました。今回の舞台設定、展開等を冷静に分析すると印は打てませんでしたが、底を見せていない逃げ馬は非常に魅力的で、どこまで飛ばしてどこまで粘れるのか、こちらも注目してみたいです。