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　過去10年で8勝と圧倒的優位に立つヨーロッパ勢の中でも、勢いのある3歳馬のラトローブを本命と考えていたのだが、レース前日に行なわれた獣医検査で、左前脚の蹄球部分に炎症があり、わずかながら歩様を乱していることが発覚。この日も馬場入りはしたものの、当初予定されていた芝コースではなく、オールウェザーでの調整となった。運動は継続出来ているので、依然として好走する可能性はおおいにあるのだが、大一番を前に不安要素を抱える馬を本命にはしづらい。同馬の評価は単穴に落とし、代わりに日本調教馬のリスグラシューを馬券の軸に据えることにした。

　日本における2400m路線の水準の高さが、ヨーロッパにも引けを取らないほど高いことは言わずもがなで、前走のG1エリザベス女王杯で待望のG1制覇を果たし、今年2月には牡馬相手の重賞勝ちもあるこの馬で、ここは充分勝負になると見た。実績最上位のヴァルドガイストは、香港入りしてからの調整がいかにも軽めなのが気に懸かり、評価を下げている。