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それほど極端な馬場バイアスはなく、あくまでペース次第といった印象の福島芝コース。今週あたりから馬場が荒れて外差しが決まり始めそうではあるが、降雨もないとなれば、19日の土曜日はこのまま変わらずいきそうだ。ただし、多頭数でけっこう先行指向が強いメンバー構成なので、組み合わせ的には差し優勢か。

それでも、このメンバーならば「前」を狙ったほうが面白い──というのが筆者のイメージ。本命◎は最内枠を引いた01コスタボニータで、この枠番ならば自然と好位のインからの立ち回りとなることだろう。重賞でも差のないレースが毎回のようにできているのは、能力上位だからこそ。稽古での動きのよさも目立っており、ここは重賞制覇の大チャンスといえそうだ。

対抗○は15シンリョクカ。前走の中山牝馬Sでは◎に先着し、勝ったコンクシェルから0秒1差の3着に好走している。こちらも中間の稽古でかなりいい動きをみせているが、ハンデ戦だった前走から斤量が1キロ増となることや、外枠からの先行となることなどを考慮すると、今回は◎のほうが信頼度は高いはず。そう差はないが、信頼度では◎にやや見劣るというのが、前日段階での判断となる。

単穴▲は14フィールシンパシー。こちらも前走は◎○と同じく中山牝馬Sで、積極的なレースをして11番人気ながら4着に食い込んでいる。どうも過小評価されがちなタイプのようで、重賞で好走してもなぜか人気にならないという、追いかけて美味しい馬の1頭だ。こちらも外枠はマイナスだろうが、それを補ってあまりある配当妙味の高さ。陣営もデキのよさにけっこう自信を持っているようで、侮ない。

もう1頭の上位評価組△は12ラリュエル。この組み合わせだと本馬と▲がハナを争いそうだが、▲は番手に控える競馬もできるので、争いが激化することはないはず。意外に楽なマイペースで逃げさせてもらえる可能性も、ここは十分にある。馬場がまだ荒れていないことや、良馬場でやれそうなことは大きなプラス。昇級戦でもそれほど能力差はないはずで、ここでどのような走りができるか楽しみである。

推奨買い目は、基本形である◎○▲△の馬単＆3連複ボックスを選択。おそらく16グランベルナデットが1番人気で、13ライトクオンタムや11タガノパッション、08ウインピクシスあたりも相応の人気を集めると思われる。ならば、この組み合わせでもけっこう美味しい配当が期待できるはず。資金に余裕があるならば、◎の単勝や◎から流す馬連・馬単を重ねることをオススメしたい。