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小田哲也の予想

11R

皐月賞 GI: 4月14日(日) 15:40 中山芝2000m

予想印
	12コスモキュランダ(7人気)
	14シンエンペラー(5人気)
	9アーバンシック(6人気)
	5ミスタージーティー(9人気)
	8ジャンタルマンタル(3人気)
	13ジャスティンミラノ(2人気)
	16ダノンデサイル(除外)
	10レガレイラ(1人気)

【ご注意】予想の転載はお控えください

予想印を出馬表に反映

買い目
券種・買い目	組み合わせ・点数
馬連流し	軸 12 相手 914 2通り各2,000円
馬連流し	軸 12 相手 5810 3通り各1,000円
馬連流し	軸 12 相手 1316 2通り各500円払い戻し12-13：500円x35.5倍=17,750円
馬連流し	軸 14 相手 910 2通り各1,000円
合計	9,500円

払い戻し・収支
払い戻し金額	17,750円
収支	+8,250円

レース結果

着順	馬番	馬名	人気
1	13	ジャスティンミラノ	2人気
2	12	コスモキュランダ	7人気
3	8	ジャンタルマンタル	3人気
4	9	アーバンシック	6人気
5	14	シンエンペラー	5人気
6	10	レガレイラ	1人気
7	3	エコロヴァルツ	11人気
8	7	ルカランフィースト	14人気
9	1	サンライズジパング	10人気
10	5	ミスタージーティー	9人気
11	11	ホウオウプロサンゲ	16人気
12	15	サンライズアース	12人気
13	17	ビザンチンドリーム	8人気
14	4	シリウスコルト	13人気
15	6	アレグロブリランテ	15人気
16	18	ウォーターリヒト	17人気
17	2	メイショウタバル	4人気
	16	ダノンデサイル	除外

払戻金

単勝	13	480円	2人気
複勝	13 12 8	220円 390円 220円	2人気7人気4人気
枠連	6 7	1,890円	8人気
馬連	12 13	3,550円	13人気
ワイド	12 13 8 13 8 12	1,460円 610円 1,620円	18人気4人気20人気
馬単	13 12	5,570円	21人気
3連複	8 12 13	5,940円	16人気
3連単	13 12 8	29,240円	78人気

※結果・成績・オッズなどのデータは、必ず主催者発表のものと照合しご確認ください。

見解

ウマい！0

【万哲の結論】結局今年価値のある前哨戦は？

【共同通信杯組が一応優位ですが】
　桜花賞戦線同様、皐月賞もトライアル組が低調。レースを空けて使う馬が好走しているのはご存じの通りで、過去10年に限れば、共同通信杯からの直行組が【5 0 3 11】と好成績を残しています。今年の１着馬ジャスティンミラノ、２着ジャンタルマンタルが、皐月賞でソコソコ人気を集めている理由も、もちろんローテ面でしょう。
ちなみに、共同通信杯組以外に好走例が多いのは以下の通りです。
ホープフルＳ【2 0 0 3】※今年はレガレイラが該当
スプリングＳ【1 1 2 33】※この組は着外が多いのが目立ちます。
京成杯【1 0 1 4】※今年は１着ダノンデサイル、２着アーバンシックが該当
毎日杯　　　【1 0 0 6】※メイショウタバルが該当

弥生賞は【0 5 2 33】。優勝馬は出ていません。ただ、３着以内の馬券圏内の多さでは無視できないのも事実。
今年の人気はレガレイラ、ジャスティンミラノ、メイショウタバル、シンエンペラー、ジャンタルマンタルが単勝１桁台。馬個体の実力もさることながら、上位人気は「ローテ面」も大きく影響している気がします。

【最大ステップレースの精査】
最大ステップの「共同通信杯」を今年はどう見るか？ペースが特殊すぎて、正直悩んでいます。レース前半４Ｆ50秒０～後半４Ｆ45秒３の超スロー。そのため、道中引っ掛かる馬もいて、道中の位置取りも大きく影響しました。
優勝したジャスティンミラノは早めに２番手を確保して、直線で抜け出す理想的な競馬。上がり３Ｆ32秒６は「Ｓペース」で道中かなり脚を温存できたペースによるものと、レース当日の東京の冬場としては絶好馬場も味方した。１～２列後ろから伸びた２着ジャンタルマンタルも上がり３Ｆ32秒６と切れる脚は使いました。
勝ち時計１分48秒０は、共同通信杯の過去10年の良馬場時では最も遅い時計で、19年優勝ダノンキングリー（１分46秒８）を筆頭に「１分47秒台前半」が普通に出てい近年の共同通信杯と比べると、特殊Ｓペースが影響したことは承知した上で、それでも気になります。朝日杯ＦＳで一定の速い時計に対応しているジャンタルマンタルはともかく、ジャスティンミラノは東京新馬戦（芝2000）もスローの２番手から抜け出して２分２秒０。今の中山は最終週でもそれなりに時計は出ていますし、遅くても「１分59秒台前半」。展開次第では１分58秒台。そう考えると、過去２戦がもまれない競馬で、馬群やシビアな流れを経験していないジャスティンミラノは、中山が初めてになるのとともにクリアすべき課題は多いと思います。

【中山芝2000ｍ戦の解析】
では、有力馬が使ってきた皐月賞と同舞台の「中山2000ｍ」の重賞３戦はどう見るべきでしょうか？
ホープフルS　優勝馬レガレイラ　（勝ち時計２分０秒２）
京成杯　　　　優勝馬ダノンデサイル　（勝ち時計２分０秒５）
弥生賞　　　　優勝馬コスモキュランダ　（優勝馬１分59秒８）

芝状態のレベル的には開催４週目のホープフルＳはやや内が傷み気味。京成杯ウイークはまずまず時計が出ていて、弥生賞週と時計の出方は「同等」でした。
レガレイラは中～外差しが利いていた馬場やある程度流れていたことを考慮しても、一気の差し切りは価値のある内容。ただ、当時がスタートで出負け気味で後方からのレース。万が一、前が残る展開になった時、前走のような競馬で届くのか?は、多少気になる点。ただ同レース２着シンエンペラーが弥生賞２着、３着サンライズジパングが若駒Ｓ１着と一定のレベルにあったのは確かです。
そのシンエンペラーを、弥生賞で負かしたのはコスモキュランダ。勝ち時計１分59秒８は、マカヒキの優勝タイム（１分59秒９）を上回る弥生賞レースレコード。フロック視は危険？

【土曜の中山芝傾向】
馬場状態を測るには、特殊な競馬が続きました。連続開催８週目で内寄りの芝は傷み気味。下が緩い面もあるのか。土曜の競馬では特に４コーナー付近は、各馬が通ると、土が飛ぶシーンも目立ちました。といって、各馬が内寄りを避けることもなく、時計もＳペースが多かったのに、まずまず出ています。
本来なら「直結」して欲しかった土曜の計２レースを振り返ります。
９Ｒ・山藤賞（芝2000ｍ）
６頭の少頭数で、４番人気ヤマニンアドホックが悠々と逃げ切り。内寄りをオーソドックスに逃げ切りました。このレース、前半５Ｆ62秒１～後半５Ｆ59秒０。後半が極端に速い「後傾ラップ」の超スロー。こうなると、馬場状態も関係なく、押し切ったのは当然かもしれません。勝ち時計２分１秒１。これだけ前半が遅くても、これだけ時計は出ているので、このレースより確実に流れる皐月賞は２分を切る「高速決着」になるのは間違いありません。
７Ｒ・４歳以上１勝クラス（芝2200）
こちらも前半５Ｆ63秒８（後半５Ｆ59秒７）の超スローで逃げた４番人気ヒシタイカンが悠々逃げ切り勝ち。
土曜の芝中距離２戦はいずれも「逃げ切り」でしたが、これだけで「前＆内優位」と決めつけるのは危険かもしれません。芝の内寄りは徐々に傷んできたので、展開次第では中～外差しになる可能性は十分あります。

【有力馬、無印馬の評価】
◎⑫コスモキュランダ
近年、本番に直結していない弥生賞組の本馬をあえて推します。弥生賞は向正面で動いて一気に前に行って、１分59秒８のレースレコードＶ。２走前の「１分59秒９」に続き、中山2000で1分59秒台を続けて記録しました。スタートの甘さ、大跳びで器用さを欠くなど、成長途上の面もありますが、デビュー当時より20キロ近く増えて、馬は着実に成長しています。特にトモ（後肢）が力強くなりました。単調な先行馬ペースになると辛いですが、それなりに先行型がいて、流れそうなメンバー構成。１週前追いが上々だったのも強調できます。動きやすい枠を得て、スタート次第では道中で動いて長く脚を使えることも前走で分かりましたし、新コンビのモレイラ騎手が脚を余さずに力を発揮するのでは?オッズ的にもそう沸騰していないだけに妙味はあります。

○⑭シンエンペラー
弥生賞（２着）で現実にコスモキュランダに続いた点を評価したいです。決して小回り2000ｍ向きとは思いませんし、弥生賞も勝負所の４コーナー手前で機敏に反応しませんでしたが、ギアを上げてからはグイグイ伸びました。馬群を割って伸びた京都２歳Ｓ（１着）も含め、コーナー４回の2000ｍ戦を続けて使うことで、皐月賞に真剣に対応してきた点はプラスに出そうです。ホープフルＳ（２着）の時のように、楽に流れに乗れるようなら、勝ち負けまでの期待。

▲⑨アーバンシック
中間の上昇度が目立つ１頭。子供っぽい面も解消され、いい意味で迫力が出てきました。京成杯（２着）は勝ち馬ダノンデサイルにうまく乗られてしまいましたが、最後の脚は際立っていました。当時よりも皐月賞の方が「急流確実」（個人的展開見解）とみる分、前走のような大味な大外一気は、はまる可能性もあります。また、スタート次第で位置を取れるようなら、連続騎乗の横山武史騎手が持ち味をフルに引き出す魅力もあります。

☆⑩レガレイラ
評価に悩んでいる１頭。ホープフルＳはルメール騎手の見事なさばき。前掛かりな展開も味方した印象はありましたし、２着シンエンペラーが抜け出して遊んでしまうような感じになったのも追い風にはなりました。ただ、決め手は牡馬に入っても互角以上。再び、息の入りにくい持続ラップで、前走の競馬が直結する可能性も。ただ、デビューからずっと騎乗してきたルメール騎手が乗れないのは気になります。

△⑤ミスタージーティー
特殊な超スローの共同通信杯では折り合いを欠きましたが、若葉Ｓはそれなりに流れて、４番手の好位イン。手応えほどギュンと伸びなかったのは物足りなかったですが、きっちり差しました。直線で前が詰まったホープフルＳ（５着）でもスムーズなら２，３着はあった脚勢でしたし、３連系馬券には外せない１頭。

△⑧ジャンタルマンタル
本質的なベスト距離が1600～1800なのは間違いありません。半面、流れそうな皐月賞なら、道中の折り合い面には好影響。馬群を割って抜けるレースを何度もしてきましたし、叢中でしっかり脚を温存して、決め手を生かせば、距離もギリギリもつ可能性はあります。馬群を縫う競馬を意識するなら、絶好の８番枠。川田騎手のさばきが不気味です。

△⑬ジャスティンミラノ
馬券は押さえますが、積極的に買いたくない１頭。メイショウタバル、ホウオウプロサンゲ、アレグロブリランテ、場合によってはサンライズアースが行く可能性もあるメンバー構成で、今まで通りに好位（２～３番手）を取って、正攻法に立ち回るようなら脱帽します。ただ、この枠で位置取りは中団付近？もまれる競馬になった時どうか。課題はあります。

△⑯ダノンデサイル
まだ馬体面など緩い面はありますが、その中でも京成杯は見事な勝ちっぷり。爆発力はまだない半面、最終的に着順をまとめられる精神力は買えます。人気になりにくいタイプですが、この中間はさらに良くなっています。重賞を買った直後なのに、ビックリするほど人気がないので「押さえ」で買っても損はありません。

無印①サンライズジパング
若駒Ｓが馬群を避けて、後方から大外一気。弥生賞を回避したのは賢明だったと思いますが、内荒れ傾向の芝状態で最内１番枠は試練に思えます。前走の差し脚を生かすには中～外枠が理想でした・

無印②メイショウタバル
毎日杯の「１分46秒０」は重馬場を考えればかなり速いですが、他馬に全く絡まれずに内ピッタリ１頭で走れたノーストレスの展開も大きかったと思います。２走前のつばき賞はそこまで強さを感じませんでした。内傷み傾向の芝に加え、前走同様に楽に行けるかは相当微妙。絡まれても押し切るだけの持続力が果たしてあるかどうか?かなり人気になっていますが、人気過剰とみます。

無印③エコロヴァルツ
基本的な前進気勢の強さがどう出るか？道中制御しきって差し脚温存なら、朝日杯ＦＳ２着の結果からも脅威ですが、延長自体はマイナスでしょう。

無印④シリウスコルト
弥生賞（３着）は中盤までは絶妙ラップの逃げ。コスモキュランダの「奇襲」で早めに来られたのは結果的に響きましたが、２着シンエンペラー含めて、上位２頭とは現状力の違いを感じました。2000ｍもこなしてはいますが、ベストはマイル前後の印象。

無印⑥アレグロブリランテ
直近２戦が先行策で健闘。スプリングＳ（２着）は勝ったシックスペンスが強すぎ、そのシックスペンスが不在ないのは有利ですが、走破時計１分50秒０も地味で、時計勝負確実のここでは劣ります。メイショウタバルな同型馬もいて、前走のような楽な逃げは望めないでしょう。

無印⑦ルカランフィースト
正攻法で運んだスプリングＳ（３着）は現状の力を出し切った結果。ＧⅠで勝ち負けとなると、厳しいとみます。

無印⑪ホウオウプロサンゲ
前走・若葉Ｓ（２着）は、好走パターンは逃げた時。同型を制して行き切ってしまえば激走はあるかもしれませんが、他馬もここではさすがに速いでしょう。ただ、今回はともかく、将来的にはもっと伸びる１頭。

無印⑰ビザンチンドリーム
きさらぎ賞（１着）は向正面で各馬が荒れた内寄りを避けて通る極端な馬場状態。その分外枠の不利は軽減できましたし、直線も「イン傷み馬場」を味方に伸びました。ただ、序盤の追走力に現状欠けます。いくら前が流れるとはいっても、アバウトな外差しではまとめて差すのは至難でしょう。

公開日時：2024/04/14 07:49

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