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阪神芝は土曜日朝の時点で良馬場。当日も良の高速馬場を想定する。前哨戦の阪神JF、チューリップ賞、フィリーズレビューがいずれも淀みの無いペースで流れており、先行馬・距離延長馬もまずまず頭数揃ったここは前半3F34秒台、5F57秒台の締まった流れから、勝ち時計1分32秒台、ラスト3F最速33.0秒前後と推定。過去10年間でL3F最速馬は5-2-0-3と道中の位置取りを問わず好走しており、ここもL3F上位候補を検討することが馬券的中に直結しそう。ここから軸馬を検討したい。
今年の前哨戦の勝ち時計は、阪神JFがレースレコード、チューリップ賞は稍重馬場ながら過去10年で2位、フィリーズレビューも2位、クイーンカップは2位タイなどといずれも好時計。その内容からも今年のメンバーレベルはかなり高そうで、極端な人気薄の台頭は見込みにくいのではないかと考えている。
◎アスコリピチェーノ
上記の通り昨年の阪神ジュベナイルフィリーズでの勝ち時計はレースレコード、翌週の朝日杯フューチュリティステークスを1.2秒も上回る好時計で、上位3頭が4着以下を3馬身離したことを見ても高レベル戦だったことに疑いは無い。約4ヶ月の間隔を経て同コース阪神マイルでの再戦となる桜花賞においても、その阪神JFの勝ち馬を中心視する。過去10年、桜花賞へ直行した阪神JF勝ち馬の成績は2-1-0-0。レッドリヴェール2番人気2着、ソダシ2番人気1着、リバティアイランド1番人気1着と3頭とも人気に応えて連対を果たしている。この結果を見ても、トライアルを使って繊細な3歳牝馬に負担を掛けることなく、本番に照準を合わせるローテーションは理想的と言って良いもの。前走比14キロ増と発表された調教後馬体重も調整が順調に推移していることを伺わせ好感が持てる。枠も5枠9番なら絶好と言って良い。
○チェルヴィニア
阪神JFを左後肢の違和感で回避したが、その時点では世代牝馬トップとの評価を受けていた馬で、未勝利→アルテミスSの連勝はいずれも圧巻の勝ちっぷりだった。阪神JF回避後は直ぐに桜花賞直行のプランを立てて順調に乗り込んできており、ルメール騎手が○ステレンボッシュではなくこちらに騎乗予定だったという点も興味深い。大外枠は確かに楽ではないが、速い決め手を繰り出せれば克服可能なコースではある。
▲ライトバック
新馬戦が新潟1800Mのスロー前残り戦をL3F32.8秒で差し切るインパクト大の勝ちっぷり。次走アルテミスSは道中ペースが緩んだところで激しく折り合いを欠いての4着敗戦も、続く前走エルフィンSではスローペースを前目でしっかり折り合っての快勝。キャリア3戦と使い詰めることなく権利を取り、且つ一戦ごとに経験を積んで課題をクリアしながらの臨戦過程は高評価すべきもので、調教後馬体重が前走時14キロ増という点もここへ向けての成長を伺わせる。
△クイーンズウォーク
ここまでキャリア3戦すべてラスト3F最速を記録し2・1・1着。過去10年の出走馬でキャリア3戦以上、ラスト3F最速率100%で臨んだのは僅か4頭で、うち3頭が勝ち馬になっているのは心強いデータ。陣営はオークス向きとの見解を示すが、血統と大型の馬格からはここも適性高いと思える。
△ステレンボッシュ
◎の推奨理由と同じで、高レベルだった阪神JFのタイム差無し2着馬の評価を下げる理由は無いだろう。◎と同様にここへ直行。鞍上にモレイラ騎手を手配したことも心強い。
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