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確固たる軸馬がいるわけではないが買いたい馬は二頭だけというレースで「自信あり」とした。

本命は4.メイショウタバル。
初戦は京都2歳S2着のプレリュードシチーがいる組で展開不利、外を回すロスがあって上がり最速の4着、5着ウォーターリヒトはその後重賞で2度馬券圏内だから全く寄せ付けない脚だった。2戦目は案外の5着だったが牡馬最強クラスのダノンデサイルからコンマ4秒差なら離されすぎの印象もない。3戦目は着差以上の余力を持って勝ち上がり。前走は脚が溜まらず2着馬・キープカルムの追撃を何とかしのいだ形だが競走除外明けを挟んでの連勝と相まった。初勝利が阪神、前走勝利と今回が距離が同じで良い脚を見せた初戦が重馬場だから降雨の不安もない。溜めてひと脚の方が手堅さそうではあるが、前走で前進気勢が出たことからスローのココは他馬の出方次第で逃げまであっていいぐらい。いずれにせよここまで大きな凡走はない馬で相手関係、馬場・コース適性の確かさなどを加味すれば十分首位が狙える実力は示している。それでいてオッズが単勝10倍以上見当と妙味もあるので明らかに買いなのはこのメンバーだとこの馬だけだ。攻め馬も最終追いがグイグイと登坂していて特に出来落ちは感じられない。後は鞍上とのコンタクトが上手く行くかだけ。

対抗は9.サトノシュトラーセ。
初戦の攻め馬が案外だったが、今回は追い切りも一週前がユーキャンスマイルに付き合ってもらった感じとはいえ好時計をマーク。前の出が良くフォームの良さから確かな成長力を感じる一頭だ。速い上がりに対応出来る抜群の決め手、瞬発力といった項目では見劣るが追い比べを制した前走、先行不利の展開で交わされた後もゴール前は渋太くもうひと脚を見せた京都2歳Sと近2走のラストの脚の確かさは目を見張る。京都2歳Sはシンエンペラー、ダノンデサイルがいることで現世代最強級の重賞である可能性も秘めている。降雨から不得手な速い上がりの勝負は避けられそうで緒戦から急坂対応はOK。前で運べれば距離短縮自体は良いと思うし急かされない外回り戦もこの馬の気質には合うはず。後は前走のように発馬で後手を踏まなければ。

上記二頭が「買いたい馬」だ。

2.ルシフェルは阪神JFは明らかに距離が短く、今回の条件変化は前走だけ見れば狙いたいところ。ただここまでの相手関係で最強クラスが下手をすると初戦のエコロヴァルツの2着という可能性もあって坂ありコースの信頼性も不透明。ムルザバエフ騎手なのである程度出してくれればいいが後手に回ると展開面の不安も付きまとう。馬単体で見ると良いのだが、この相手でどうなるかは半信半疑なところ。枠と降雨の馬場は歓迎だろう。

7.ファーヴェントの前走はもう脚も残っていなかったが内外から挟まれる不利があって着差以上の評価は必要。そもそも伸びにくい内を通るのもバイアス不利だった。初戦、二戦目の相手関係が軽いとはいえ直線の長いワンターンへの適性は示しているし、新馬戦の頃から攻め動く馬で頭の高さをどうにかしてほしいが調教の動きは相変わらず良い。ある程度の位置から競馬が出来れば面白さはありそうだが。

3.ベラジオボンドは初戦の内容から前走はもっとやれると思ったが…ただあそこまでスローペースになることは考えにくく、連対馬が強かったのは確か。新馬戦勝ちの阪神に戻るのも気性面からは好材料、そこまでペースも上がらなそうで内目の枠も好枠になるだろう。馬場は速い馬場の方が良く降雨は減点。

以下印外各馬評
1.ノーブルロジャー…2戦2勝で最後の決め手はメンバー中上位、ただ2走とも相手が軽いところ。そんなに強い馬の初戦が石川騎手なのも解せないし、ここは川田騎手に選択の余地があったような気もするが妙味薄く無印とした。馬場の軽重は問わずの決め手だが、坂と距離がどうか。
5.トラジェクトワール…2走前が油断騎乗気味とはいえウインマクシマムを差し切り、これが11秒4→11秒2だから決め手はここでも大きくは見劣らない。ただ相手がかなり軽かった前走が全くの不発だったのは気がかりで…オッズ次第では押さえてもと思うが。
6.ナイトスラッガー…追って確りしていて大崩れはなさそうだがシンザン記念で大きな着、ここまでの対戦履歴から強いメンバー相手に強い競馬が出来ていない点がどうか。押さえまで。
8.スマートワイス…血統的な奥行は感じられるがここまでの相手が軽くコース替わりも未知でここは試金石の一戦。押さえが精いっぱいだと思うが。
10.ニュージーズ…新馬戦は11秒7→11秒3で血統的なスケールもあるので、ここも簡単に通過の可能性はあるが楽勝だった割に最後まで追われているのが気になるし、何より中山の加速ラップはどれも信頼ならなかった点は大いに気になる点だ。攻め馬も木村厩舎にしては地味でこれは明白に過剰人気だと思う。この馬に勝たれたら仕方がない。