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今年は大混戦模様の上にトウシンマカオが８枠に入ったことで波乱の気配が漂ってきた。もともと馬力と先行力が生きる立ち回り戦で、スプリント重賞としては少し特殊な舞台。それを証明するのがリピーターの多さで、過去10年を見渡してもナックビーナスの４年連続２着ほか、スノードラゴンの２度の穴好走、ビアンフェの２年連続の粘り込みなど同一馬の好走多数。

入れ替わりの激しいスプリント路線で同じ馬が何度も走るというのは、それだけこの舞台独特の適性を問われるということ。中山向きのパワーと先行力を秘め、できれば内の方にいる組を狙いたい。

【本命馬】◎バースクライ

スプリント路線に切り替えられて３連勝で臨んだ前走も期待したが、外枠で流れに乗れず案外な結果。９着と大敗したが、重賞の壁というよりは流れに乗れなかった面が大きい。改めて走りを見ると首が高く、こういったタイプは内枠の方が良い。実際に２走前は中山芝1200ｍのインに収まり、直線は上手く切り替えて捌いて抜け出し。あの形こそがベストだろう。

今回は平坦の外枠だった前走から、急坂の内枠に戻る。これは大きなプラス。キャリア９戦のうち７戦が真ん中より外枠で、内枠に入った２度は完勝。今回はキャリア初の最内枠。スタートもキッチリ決められるので、過去最高のパフォーマンスを出せる可能性が高い。好勝負になる。

〜対抗以下＆穴馬〜

対抗以下は大混戦だが、バルサムノートを相手筆頭に抜擢。

前走は外枠で流れに乗れなかったがスピードは見せた。パワーがあり急坂替わりはプラス。枠も悪くないので、前走から前進がある。

自在性があり馬群も捌けるショウナンハクラクが３番手。こちらも穴だが、近走の内容は悪くなく、器用な差し脚は武器になる。

シュバルツカイザーは前走地力で抜け出し。とにかくスタートを決められれば。

以下、近走まともな競馬できていないがこの舞台走るジュビリーヘッド、パワーあり先行力もあるビッグシーザー、先行できた前走収穫アリのヨシノイースター、秘めるスピードを開放できれば怖いマテンロウオリオン、距離短縮歓迎のダディーズビビッドまでが有力。

外枠も中山も不安なトウシンマカオは押さえまで。逃げれば怖いグレイトゲイナー、外寄りの枠が微妙なキミワクイーンも最後の押さえに。

ちょっとしたことで着順が変わりそうなので、あまり絞らなくて良い。波乱もありそう。