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◎ホウオウビスケッツ４走前のスプリングSは、ハイペースの展開を先行して０．２秒差２着に粘る強い内容。メンバーレベルも高めで、勝ったベラジオオペラはその後ダービーで前残りの展開を追い込んで４着に善戦し、続くチャレンジカップも勝利。３着だったメタルスピードも次走の皐月賞で４着に善戦している。この馬は６月生まれという極端な遅生まれで、同世代の馬と最大６か月になる出生日の差の影響は大きく、スプリングSが行われた３歳３月の時点では、南半球で７月以降に生まれた馬であれば２キロの負担重量の減量が受けられる。それに近い６月生まれでありながら他馬と同じ斤量で出走したこの馬にとっては厳しい条件だった。全体数が少ないのもあるが、過去１０年をさかのぼっても６月生まれでJRAの世代限定重賞の３着以内に入った馬はこの馬しかいない。３走前の皐月賞は３．１秒差１７着に大敗したが、超ハイペースの追い込み決着を先行してバテたのが敗因で、参考外の一戦。２走前のダービーは、映像を見る限り大逃げしたパクスオトマニカを除けば上り４ハロン４５秒台、３ハロン３３秒台という超スローの前残りの展開。２番手からレースをしたこの馬はかなり恵まれた面はあるが、世代のトップを相手に同じ斤量で０．２秒差６着に善戦したのは評価が必要。前走の中日新聞杯は０．９秒差１２着に敗れたが、２ハロン目に１０．５秒のラップが記録されたハイペースの展開で逃げる厳しいレースで、道中は掛かっていてスタミナの消耗が大きかった。気性面の問題を見せているだけに、マイルへの距離短縮はプラスに出そう。遅生まれであることから、３歳春の時点と比べて能力的に大きく成長している可能性もある。かなり人気がないので、オッズ以上に好走の確率があると見て狙ってみる。
○ジャスティンカフェ２走前の毎日王冠では０．５秒差７着に敗れたが、スローの流れを離れた最後方で待機する厳しい位置取りだった。最後まで前が止まらない展開で差し届かなかったが、評価を下げる必要はない。前走のマイルCSでは０．１秒差３着としっかり巻き返しているように、能力はG�亀蕁�昨年のこのレースでは、直線で前が詰まる不利がありながら０．１秒差４着まで追い上げる強い内容。スムーズなら勝負になるはず。
▲マスクトディーヴァ２走前のローズSでは、次走でエリザベス女王杯を勝つブレイディヴェーグを破ってのレコード勝ち。前走の秋華賞は、４角で馬群に包まれて追い出しが遅れる厳しい展開。それでも４角１２番手から上り１位の脚で０．１秒差２着まで追い上げた。ラストのレースラップが１１．６−１１．０−１１．４となっているように先に抜け出したリバティアイランドも止まっていないだけに、それを０．１秒差まで追い詰めたのには評価が必要。初のマイルへの短縮になるが、１８００MのローズSをレコード勝ちするスピードを見せているだけに不安は小さい。圧倒的人気で期待値は取りにくそうだが、能力的に全く底を見せていないだけに逆らえない。
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