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先行指向の強さは並程度だが、東京芝の開幕週となれば、前はそう簡単には止まらない。もちろん、蓋をあけてみれば意外に差せる馬場……といったケースも考えられるが、どちらの可能性が高いかといえば、当然ながら「内＆前有利」である。しかも、土曜日メインの白富士Sは、東京芝2000ｍが舞台。出走頭数は12頭と少なめだが、それでも内＆前のほうが有利であることに変わりはない。

本命◎は06バトルボーンだ。骨折休養明けだけに仕上がりが気になるところだが、稽古での動きからは悪くないデキにある様子。鞍上がC.ルメール騎手に戻るのも「だからこそ」だろう。前走の七夕賞はセイウンハーデスの4着に敗れたとはいえ、そこでみせた先行内容は文句なしに優秀。2走前にはこのコースで勝っているが、そのときも強い内容だった。このレースを勝って、今年の好スタートを決めたい。

対抗○は01ロードデルレイ。この馬に乗るというのが、川田ジョッキーが東京に遠征した要因だろう。オープン昇級戦となるが、東京芝コースに対する適性の高さや、鋭い末脚のキレは証明済みで、稽古での動きのよさもかなり目立っている。相手関係はかなり強化されるが、素質ならばこの馬も見劣りはしない。最内枠からロスなく立ち回れば、◎を差し切ることだって可能だろう。

単穴▲には04レインフロムヘヴン。去勢放牧明けなので割引は必要だが、「さほど馬体が減っていない」のは大きなプラス。コース適性の高さは出走馬のなかでもナンバーワンで、去勢の効果でコントロールがしやすくなっていれば、この相手関係でも通用するはずだ。中山で何度も好騎乗をみせたR.キング騎手が、左回りの東京でどれだけやれるかも楽しみ。慣れは必要だろうが、この枠番ならば大きな問題にはなるまい。

ここまでの3頭が上位評価組で、以下は12シルトホルン、09フライライクバード、11パクスオトマニカに印を回している。基本的には紛れる要素の少ない「順当」な一戦なので、かなり堅い決着もあり得る。そういう理由もあって、推奨買い目は◎−○▲の組み合わせから流す3連単フォーメーション16点を選択。ここまで絞っても大きくは儲からないだろうが、ここは「キッチリ獲ること」を優先すべきだと考えている。