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◎ラインベック

2歳時は素質を高く評価されていたものの、オープンまで出世するのには4歳の夏ごろまで時間を要した。

その後は長らく低迷が続いていたが、昨年に去勢して以降は走るごとに内容が良化してきた。

近走では唯一2走前に崩れたが、道悪は得意ではなく参考外と見ていい。

この馬の長所は安定した先行力であり、全キャリアの中で前に行けなかったのはわずか2回のみ。

前走は高速馬場にも対応できており、すでに6歳となったが、去勢によって心身ともに成長している印象がある。

前走の米子ステークスをステップに中京記念を使った馬も少なくない中、この馬はゆとりを持ったローテーションでここに

挑む。

元々適度に間隔を空けた方が好走している傾向にあり、このローテーションは非常に好感が持てる。

ここは陣営としても万全の仕上げで狙ってきているレースと見てよさそう。

外枠時の成績があまり良くはないが、今回は内枠に差し・追い込み勢が多数。

外を回らされる心配は少ない。

メンバー的に速い展開になるリスクは低く、一段階成長した今なら重賞でも十分に通用していい。

夏の時期に良績があるのも心強い。

◯ディヴィーナ

左回りでは安定しており、近走は条件戦の頃に見せていた強烈な末脚を使えるようになってきた。

最内枠は不安ではあるが、直線外を回る形になっても差し切れる脚力は持っている。

今の充実ぶりは無視できない。

▲アヴェラーレ

前走は典型的な瞬発力勝負で、全体的に着差の小さい大接戦だったが、この馬自身は直線で外に切り返すロスがあった。

それでありながら上がり最速をマークしており、瞬発力だけならディヴィーナにも劣らないものを持っている。

末脚比べの展開となれば侮れない存在となる。

こちらも内枠なので、ロスの無い競馬ができれば。