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【見解】本命は7番スタニングローズとする。今年の3歳牝馬の勢力図は春と変わらずオークスの上位馬がここでも軸となりそうだ。しかし、二冠馬のスターズオンアースは骨折休養明けで調教を見る限り100％ではなく、オークス3着馬ナミュールは夏に大きく成長し調教を強化できているがスタートに弱点がある。その点、本命に推したスタニングローズは順調そのもので9月にひと叩きされた効果も他馬より大きい。
　血統的にも父キングカメハメハに母父がヴァイスリージェント系のクロフネでこのレースと相性が良い。たとえ重馬場になっても母系にはシャーリーハイツ、ミルリーフ、ネヴァーベンドと流れるラインを持っていて不安はない。前走の調教ではいっぱいに追われてラスト11秒9だったが、今回は馬なりで楽々と11秒9を計時した。仕上がりも血統も申し分なくここは逆転のチャンスだろう。オークスは例年差し馬が台頭するレースで1着馬、3着馬ともに後方から末脚をのばしてきているが、この馬は4番手から2着に残っており、阪神の内回り2000mでは脚質的なアドバンテージもある。鞍上も今最も乗れている若手の坂井瑠星騎手で期待が大きい。坂井騎手は向上心の塊のような人で、オーストラリアに1年武者修行に行きその後も師匠の矢作調教師の指導にも恵まれ香港、アメリカ、ドバイ、サウジ、イギリス、フランスで研鑽を重ねている。今年はバスラットレオンでドバイの重賞を勝ちまさに伸び盛りだ。JRAのG1制覇も時間の問題で、スタニングローズ号で戴冠することを願っている。