netkeiba

いつも予想をご覧いただきありがとうございます。
函館2歳ステークスは、2歳戦最初の重賞レースで、個人的にも楽しみにしている1戦です。

【展開】
ハイペース！

【見解】
この時期の2歳短距離戦とあって、例年あまりレースレベルは高くなく、過去10年の勝ち時計の平均は1:09.83に落ち着いています。
新馬戦はペースが落ち着きやすい傾向がありますが、このレースでは前傾ラップになりやすいのが特徴です。

（過去10年の函館2歳Sの平均ラップ）
12.02-10.56-11.29-11.78-11.84-12.34
（前半3F33.87、後半3F35.87）

それに加えて、函館芝1200Mは向正面から4コーナーまで登り坂で、3,4コーナーはスパイラルカーブとなっています。
そのため、逃げ・先行馬が残りやすく、タフな競馬になりやすいのが特徴です。
1200M戦ですが、距離以上のスタミナが求められるレースと言えます。

また、昨年は開催スケジュールの変更に伴い、開幕3週目での開催でしたが、今年は例年どおり6週目の最終週の開催となり、今の馬場状態ならば時計の掛かる決着になることが想定されます。
今週は雨予報のため、1分11秒前後が、勝ち負けの基準になるのではないかと推測できます。

（推奨馬）
◎ブトンドール
鮫島騎手はこの馬以外に今回出走するお手馬が3頭（シンゼンイズモ、ニーナブランド、ミシェラドラータ）いましたが、他馬の方が先に函館2歳S参戦を表明していたにも関わらず、7月に新馬戦を勝ったブトンドールに騎乗します。
そのため、この馬への期待の高さが窺えますが。
ブトンドールが勝った7月2日は今年の函館開催で最も時計の掛かる馬場で全体時計は平凡に映りますが、勝ち時計1:11.1は同日の2歳未勝利戦と同タイム。
しかも、この未勝利戦より前半3Fが0.8秒も遅い流れだったことを考慮すれば、評価すべき時計だったと言えます。
この新馬戦で追い切りで抜群の動きだった2着馬アネモスをとらえており、展開面を考慮すれば着差以上の完勝でした。
重馬場への適性も高く、ここなら十分勝ち負けも期待できる1頭です。

（人気馬の取捨）
想定1人気クリダーム：押さえ
新馬戦はハイペースの中2番手から早め先頭で押し切り1:09.5の勝ち時計。
時計はこの時期にしては水準以上だが、最後はスムーズさを欠いたミシェラドラータに迫られたところがゴール。
時計が出やすかった6月12日の馬場ならもう少し速い時計が欲しかったのが本音で、実力上位ですがここで抜けているとは思いません。

想定2人気スプレモフレイバー：買い
新馬戦は前半3F35.4秒のスローペースで展開が恵まれた感はあるが、上がり34.5秒は最後までしっかりとした脚を使えています。
軽く仕掛けられただけで後続を突き離しており、まだまだ余力ある勝ちっぷり。
2着馬が次走勝ち上がり、4,5着馬も次走同じレースで1,2フィニッシュしており、メンバーレベルの高い新馬戦だったと言えます。
そこで完勝と言える内容からも、ここなら勝ち負けを意識できる存在です。

想定3人気アスクドリームモア：軽視
前走の新馬戦でかなり馬体が仕上がっており、連闘なら出来落ち懸念。
勝ち時計も、同日の2歳未勝利戦より1秒以上遅く（上がりも遅い）、最後は迫られている内容からもここは過剰人気と見ます。