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テンに速い馬が揃い、ハイペース必至のメンバー構成。今年の函館芝の馬場は例年ほど内有利、先行有利ではなく、馬場のどこからでも伸びることができ、また差しも決まりやすい。とはいえ、内が止まるわけでもなく、距離ロスを考えると内のほうがいいのは間違いないのだが。ただ、例年よりも差し馬が走ってくる可能性が高いというのは頭に入れておきたい。

その展開、馬場を踏まえて人気馬の本命は◎ナムラクレア。この時期、条件的に有利な３歳馬で裸同然の50キロは誰が見ても有利。普通にスタートを切れればスピードで圧倒できるだろうが、唯一不安なのがそのスタート。出遅れグセとまでは言わないが、距離をもたすためにスタートを速く出さないレースを続けてきたのがどう出るか。ただ、土曜日は例年よりもジョッキーが内に拘っていない騎乗が目立っており、前が塞がるリスクが高いレースとはいえ、今年はそこまでのリスクではないと判断して同馬を人気馬の本命とした。

一方、穴馬の本命には◎ジュビリーヘッド。公式ブログ（ http://keibat.blog.fc2.com/ ）でも話したように、同馬の持ち味は高速での追走スピードと、そこからの末脚の伸び（持続力）。さすがに１分６秒台の決着になると厳しいだろうが、土曜日の時計からおそらく１分７秒５〜７での決着が濃厚で、ならばテンの速い持続力コース・中山芝1200mで好走してきた実績は侮れない。直線平坦に替わるのは大きなプラス材料。勝ち負けまで期待したい。

△シゲルピンクルビー、△ヴェントヴォーチェは最後まで人気馬の本命に推すかどうか迷ったが、前者は枠はもう少し外が欲しかった。包まれるリスクは去年ほど高くはないとはいえ、ハイスピードの追走では多少置かれるところがあるのは多少リスキーではある。後者は前走を見てもスプリント能力に長けているのは間違いないが、戦歴からしてもひと叩きされてから上昇するタイプという点が気になった。