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エリザベス女王杯の重要トライアルとなる、府中牝馬S。フルゲート18頭で出走馬のレベルも高いが、どの馬も一長一短がある印象で、けっこう紛れがありそうな一戦となった。また、先行指向が弱めの組み合わせであるのも、そう感じられる理由のひとつ。ガチガチの人気決着は考えづらい、馬券的にも面白いレースである。

徹底逃げ型といえるのは03ローザノワールくらいのもので、14マルターズディオサがハナを主張する可能性は低いはず。となれば、想定以上に落ち着いたペースとなる場合も考えられる。最後の直線での瞬発力勝負が濃厚だが、それでも17デゼルのようなタイプが後方から追い込むのは厳しい。勝ち負けには、中団よりも前のポジションが欲しいところだ。

本命◎は04アンドラステ。前走の福島記念は後方からの競馬となってリズムにも乗れなかったが、これはマイルの距離が影響していたと思われる。1ハロン延長でこの組み合わせならば、今度は自然といい位置が取れる可能性が大。少しレース間隔が開いたが、稽古での動きを見るかぎり、仕上がりは上々だ。条件が好転する今回、前走からの巻き返しが十分に期待できる。

対抗○に13マジックキャッスル。詰めが甘くなかなか勝てずにいるが、その能力は牝馬路線ではトップクラス。いわば、同厩舎のカレンブーケドールのようなタイプといえる。好位〜中団やや前から確実にいい脚を使える馬で、休養明けになるが乗り込みは入念。ポン駆けのきくタイプでもあり、確実に上位争いができるはずだ。

単穴▲に07シャドウディーヴァ。ムラ駆けタイプで走り時が読みづらいが、昨年このレースで2着に好走しているように、東京の芝1800ｍは本馬にとってベストに近い条件だ。マイルだとちょっと追走に苦労する面があるので、距離延長は大きなプラス。地力上位でデキもいいのだから、中団が取れれば勝ち負けできて何の不思議もない。

以下は、単騎逃げでの展開利が見込める03ローザノワールなど3頭が「押さえ」評価。この3頭がいずれも◎○▲と同枠という面白い枠番となったので、ここは少しひねって、枠連で勝負することにした。枠連2・4・7ボックスが主体で、来たときに配当がメチャクチャハネ上がる2-2と4-4もしっかり押さえておきたいところだ。