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◎7 マスカレードボール〇3 ジャスティンパレス▲4 ソールオリエンス☆2 アーバンシック△5,9,11,12,13
【先行負荷大・差し負荷大】（消耗戦ゾーン）
インポケで妥協しそうなホウオウビスケッツを目掛けて外枠先行勢が突っ込むカタチが濃厚になるため、先行勢にとっては息が入りにくい枠並びとなった。Bコース初週とはいえ、今年はAコースを4週使用した状態にはなるため、内だけが痛んでいる状態になるとみたいところ。金曜の大雨を見越しておそらく高速仕様で馬場を造ってくるだろうが、外スムーズ差しが強い状況になると踏んでいる。順行質の立ち回りスピード型よりは、長いレンジを走り切れる絶対脚力性能に重きを置いて組みたい。
【評価馬】
◎7 マスカレードボール
評価するにあたって、前走日本ダービー（2着）にて本命推奨した時の見解を以下に示す。
【2025/6/1 東京11R 日本ダービー（G�機縫泪好�レードボール推奨見解】
★キャラナイズ指数比較
●東スポ杯2歳S
クロワデュノール：36.5-42.5-50.7-85.5ファイアンクランツ（4着）：28.3-38.8-50.7-84.0
※クロワデュノールの大幅馬体重増による影響はありつつも、それはファイアンクランツ（＋14 kg）にも同様のことは言える。クロワデュノールの完成度の高さを考慮すると、ファイアンクランツは普通に戦えている。
●ホープフルS
クロワデュノール：44.7-36.3-50.0-88.2ジョバンニ（2着）：32.4-45.0-48.7-86.5
※逃げ指数については、初速が速いクロワデュノールが楽にポジションを引けたのに対し、最内枠から行き脚付かなかったジョバンニとの差が出ている（京都2歳Sでも出負け前科持ち）。クロワデュノールが優位性を活かせている割には、ジョバンニと脚力指数（終いのノビ含めて）に大差がない。
●皐月賞
ミュージアムマイル：52.9-61.0-68.3-116.3クロワデュノール（2着）：65.2-62.3-66.5-98.8マスカレードボール（3着）：48.8-58.6-66.4-111.0ジョバンニ（4着）：61.1-61.0-63.7-105.8サトノシャイニング（5着）：57.0-56.1-71.9-98.8
※皐月賞についてはCコース高速中山で直線追い風の参考記録補正が必要なため、展開込みでここでの絶対数値は鵜呑みにできない点は注意。注目すべきは道中の追走負荷。クロワデュノールの先行勢最先着負けて強しで片付けられがちだが、向正面でブレーキを受けていたジョバンニ、8枠から終始外受けの立ち回りにならざるを得なかったサトノシャイニングは指数以上に負荷が大きかった。その中でクロワデュノールと遜色ない脚力指数を叩き出せているため（実際には、クロワデュノールのラスト1Fの減速率の大きさが目立つもの）、この結果を受けてもなおクロワデュノールが世代の中心として評価されるのは異議を唱えたい次第である。
以上の考察から、本命対抗格として信頼されるクロワデュノールを軽視することで妙味を出せるレースという視点を持って攻略したい。
◎17 マスカレードボール
前走皐月賞（3着）で、個人的に絶対能力値の勝負付けは終わったとみている。指数からクロワデュノールがジョバンニと遜色ないレベル感の仮説を立てている中で、ともに皐月賞のような展開向きのタイプであることを考慮すると、マスカレードボール自身合わない条件を絶対脚力だけでタイム差ナシまで着を押し上げた内容なら、どちらが勝っているのかは火を見るよりも明らかだろう。条件・立ち回りともに申し分なかったミュージアムマイルは、使える脚の短さから明確に東京替わりでパフォーマンスを落とす想定であるため、0.3秒差は裕に逆転する。
東京での脚力戦における打点は脚力指数からもズバ抜けているのは明白ながら、希望的観測が強く、現代競馬において過剰人気する傾向が強いタイプとして一周回って敬遠されそうな存在。この風潮としては、おそらく昨年のアーバンシックと重ね合わせて不安視する声が上がっているものだと推測しているが、この2頭にはラスト1Fでの減速幅という観点で決定的な違いが生じている。
昨年今年と皐月賞は高速馬場で行われ、ともにマイル質の追走と脚力性能が問われているが、アーバンシックは外を回していたにせよラスト1Fは明確に止まっていた。このレースぶりに対して、中山で求められるコーナリング性能に乏しく、大箱コースで巻き返し濃厚→皐月賞で差し損ねたダービー向きの好走パターンに該当するという見立てが溢れ返った結果、皐月賞2着のコスモキュランダ以上の人気に支持された。しかし、ラスト明確に止まっていた馬に対して過去の皐月賞差し損ね組と結び付けてしまうのは、論理の飛躍が生じていたと言えるだろう。
対してマスカレードボールは、課題のコーナリングで案の定置かれて直線で再加速して猛追という内容。ストライドを広げたいタイプの馬に立ち回り差しを求めるストレスの掛かる状況、その中で馬券内好走まで着を押し上げた点も含めて、皐月賞差し損ね組という表現を認めても良い存在と言える。
思い返せば、皐月賞差し損ね組の人気反映については今に始まった話ではない。そもそも前提としてクロワデュノール軽視の見立てで単勝オッズ以上の妙味が生じており、昨年の決着を受けて定石に疑いも重なるとみれば、今年のマスカレードボールには歴史は繰り返されるものとして、素直にダービー馬に最も近い存在を本命に推したい。
【以下天皇賞（秋）推奨見解】
ダービー前の当時の見立ては、「立ち回りの巧さも武器としているクロワデュノールは、そもそも指数が出にくいタイプ」ということで破綻するオチに終わって勝利こそならなかったが、ラスト唯一クロワデュノールに迫った存在として絶対脚力性能の高さを再確認した内容だったことは間違いない。
マスカレードボールは、個人的にキレ味と持続力性能がともに秀でている脚力特価型という認識を抱いており、これは現代競馬だと異端の領域に位置する一握りの存在というイメージ。感覚的には、2022年のイクイノックスに近いレベルの評価を与えている。
全盛期（4歳時）こそ競走馬としての概念を超越していたイクイノックスだが、クラシックシーズンではポテンシャルにカラダが追い付いていなかった。結果として、無理をさせない立ち回りからポテンシャルでどれだけ戦えるのかという制約を抱えた中での勝負で2着が精一杯の結末に終わったが、置かれている状況としてはマスカレードボールも近いとみている次第である。
初の古馬との対戦が3歳馬にとっては分が悪い天皇賞（秋）という状況自体は歓迎ではないにせよ、イクイノックスに近いイメージを抱いていると口にしておきながら既成概念に対して日和るのもおかしな話。将来的にイクイノックスのような完全無欠の存在になるとまでは思わなくても、少なくとも自身のストライクゾーンにハマる条件なら現役馬に敵はいないイメージを持ちたいところで、素直に中心視すべき存在として推奨したい。
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