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ポイントまとめ

1. 近年の札幌記念はCコース替わり初週での開催で、ここ10年の連対馬20頭のうち9頭が1・2枠と内枠有利だった
2. ただ今年は1週繰り上がり開幕4週目となり、Aコース最終週なので枠順はそこまで気にする必要はないだろう
3. 新潟記念が別定戦に変更となった影響もあり例年よりはメンバーが落ちる印象で、G3からのローテーションでも十分チャンスありそう

◎トップナイフ

膝蓋の手術明けだった2走前エプソムCはレースも全く展開向いておらず度外視可能。前走の函館記念は大外枠から主張して番手を取ったが、直線強めの追い風が吹いていたのもありペースが上がって先行馬には厳しい展開でこれも見直し可能。

膝蓋の影響なのか皐月賞以降ずっと出遅れていたが、手術明けの2戦共にしっかり先行できているのは好感。当レースは一昨年2着、昨年も出遅れて展開向かずもゴール後はプログノーシスより伸びていて適性は高い。割と先行馬が揃ったが差しても競馬はできる馬だし、そろそろ人気も落ちそうな今回は狙ってみても面白い。

〇コスモキュランダ

2走前のAJCCはいつも通り出遅れて後方から、残り1200mを過ぎて下りに入ってから動いて行った。ただ道中緩んでいたわけではなかったのでやや負荷はあり、その中で最後まで粘りダノンデサイル相手に0.1秒差の3着と、改めて力のあるところを見せた。前走の大阪杯もいつも通り出負けしたが出して行って好位で追走し、手応えは悪くなかったが最後は伸びを欠いた。ペースが流れたので結果的には追走させたのが良くなかったし、もっと時計や上がりが掛かるような条件の方が合う印象だった。

比較的跳びが大きく、自分から動いて行くタイプなのでコーナーの緩い札幌コースは合う。その点今年Aコース最終週で行われるのもこの馬にとってプラスになりそうなので、ここは巻き返しを期待できる。

▲ハヤテノフクノスケ

年明け復帰してから馬体を大きく増やしてきて2戦連続で圧勝してきたように、今年に入って成長著しい。天皇賞はG1で距離も長く厳しかったが、前走の函館記念は好位の馬群追走で展開的にはやや向かなかった中、最後までじりじりと脚使っての2着で評価できる内容だった。

骨格からして大きな馬だけに、小回りの函館から大回りの札幌という条件替わりはプラスになる。大型馬で夏場はあまり良くないとは思うが、陣営によると前回よりは悪くないとの事だし前走からの上積みは期待できる。

△ヴェローチェエラ

前走の函館記念はハイペースを中団後ろで追走して展開的にもちょうど良かったとはいえ、3〜4コーナー外を一捲りで先頭に立って最後までしっかり押し切り。素直に力が上だった印象。

前走時にも書いたように2走前以前は距離が長かったので、引き続き2000mの条件は良い。今年から時期が早くなり間隔も取れるし、メンバーレベルも高くなった函館記念からのローテーションはマイナスにはならない。前走がレコードで目立ってしまう分はやや割引だが、素直にここでも通用していい。

【他有力馬見解】

ホウオウビスケッツ

2走前の金鯱賞は離れた番手追走でスムーズな競馬はできたが、前を追いかける形になって勝ち馬より仕掛けが早かった分最後は差が出て2着。前走の大阪杯は先頭で1コーナーに入ったがデシエルトに外から来られてやや折り合いを欠いた。離れた番手追走で位置的には悪くなかったが最後はその分苦しくなっての5着だった。

大阪杯の流れを考えると一番有利だったのは内を差してきた馬で、ベラジオオペラが宝塚記念でしっかり走ったことを考えても先行してややロスもあった中での5着は評価が必要。とはいえずっと逃げか離れた番手からスムーズな競馬をしていて、割と先行馬が揃った今回も良い位置を取れるかが鍵。その点のリスクを思うと一番人気で積極的に買うという判断はできない。

ステレンボッシュ

今年初戦の2走前の大阪杯はスタート五分だったが控えて後方追走で、外を回ってロスしていたとはいえ最後はまったく伸びず。さすがに負けすぎな印象だしよくわからない敗戦だった。前走のヴィクトリアマイルはスタート五分で中団内追走したが直線は伸びずバテず。やはりマイルは忙しかったので見直しは可能。

実績上位は明らかだが主に同世代の牝馬に対してのもので、特にここ2戦はいまいち見どころのない内容で敗れている。距離が戻るのは良いにしても、同じ2000mの大阪杯で何もない敗戦していることを考えてもそこで強調はできず、それでも人気するならわざわざ買う必要はないか。

ココナッツブラウン

前走のクイーンSは出遅れて後方からの追走。道中はロスなく回ってきたとはいえ手応えは抜群で、直線馬の間で追い出し待たされなければ差し切れていておかしくなかった。滞在競馬で馬体を増やして出走できたのは良かったし、牝馬G3なら楽に取れるだけの能力があるところを示した。

今回は中1週で当初から予定していたローテーションではないと思うが、テンションの面から滞在競馬が合うタイプなので意図は理解できるし、条件としても悪くなさそう。あとは牡馬のG2相手で力関係がどうかだが、休み明けで馬体を増やして出て来られた5走前が展開不利とは言えケイアイセナ相手に負けているとなると強調まではできない印象。前走もロスなく走った分の利はあったし、アルジーヌがソラを使って急減速していたので、それが詰まっただけで実質勝利と見られるようなら積極的には買いにくい。

リビアングラス

前走の宝塚記念は内ポケットにつけてロスなく立ち回る競馬ができたとはいえ最後まで伸びずバテず粘って7着。G1の中でも強いメンバー相手だったし、メイショウタバルに付いて行く競馬になったこと考えればよく頑張っていた。

宝塚記念の内容だけ考えればこの相手関係でも十分通用しそうだが、今回のメンバーは割と先行馬が揃った上に最内枠を引いた。上手く引っ張って得意のタフな展開に持ち込めればだが、ハードルはそれなりにありそう。

【買い目】

単勝◎　馬連◎〇→〇▲△　ワイド・三連複◎→〇▲△

◆消印について
　単勝オッズ10倍以下になる見込みで、期待値が低いと判断した馬となります。
　※買い目構成の便宜上、消馬にも印が入る場合があります。

・2023年〜2024年5月までの消印成績
　[ 246 - 239 - 226 - 1509 ]
　勝率　11%
　複率　32%
　単回　57%
　複回　61%