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展望：外枠差し有利
札幌は馬場の悪化が速いのか、インも悪くはありませんが、土曜は外を回しての差しが決まっていました。インは詰まりやすいところもあるため、外枠の差しが恵まれると見て。

◎4.ココナッツブラウン
前走・錦SのL2は11.0-10.9と破格の好ラップ。1.33.1の勝ち時計は優秀だった訳ではありませんが、前半スロー。後半ラップで時計を速くしたのは評価して良いでしょう。微妙なスタートで後方から。800ｍ通過47.5秒はやや遅く、坂の下りを生かして進出。スローだった分、馬群が凝縮してくれたのも良かったと思いますが、この遅いペースで2馬身半差を付けたのは驚きの強さ。2着ガイアメンテも3勝クラスをすぐ勝てるであろう実力馬です。
前々走はマイナス16キロも響いたか。残り200ｍで脱落。
3走前もハイレベル戦。L5が58.0秒で、L2は11.0-11.2。五分に出て先行集団へ。外から懸命に前を追いかけましたが、ラップ的にも前が止まらず3着まで。ただ、このラップの中、差を詰めたのは流石です。
ローズSは相対的に前目の位置から5着。超Hペースだっただけに、十分に評価できる5着。この時も大きく馬体を減らしていました。
その点、滞在はプラスでしょう。
陣営も「輸送で体を減らしてしまうタイプ。滞在で臨めるここを目標に早めに札幌へ。先週の時点で４６８キロ。減ると心配だが、増える分にはまったく問題ない。状態は良さそうだよ」と述べています。

○10.アルジーヌ
昨年の3着馬。
その昨年は五分に出て3番手へ。軽量51キロの3歳馬に差されての3着も、0.1秒と差のない競馬でした。
もはや牝馬限定戦なら上位の実力馬。
前走・ヴィクトリアマイルは超Hペースで、二桁通過順の馬が1.2.3着。4角で早くも4番手に浮上していた本馬にとっては厳しい展開でしたが、タイム差なしの4着は立派。
トップハンデを背負ったターコイズSは外から1馬身ねじ伏せる結果で、ドゥアイズやビヨンドザヴァレーに完勝。
阪神牝馬Sは33.0秒の上がりを使ってはいますが、レースを見て分かる通り、スパッと切れるタイプではありません。
札幌の高速馬場対応、昨年よりも重くなる56キロがカギ。

▲11.ライラック
ずっと高く評価している馬で、ハイレベルだったAJCCは5着に好走。鞍上が完璧に導いたとはいえ、このメンバー内にAJCCで5着に来られる馬が他にいるかどうか……。
かつては追い込み馬でしたが、最近は行き脚が付くようになっています。
前走・福島牝馬Sは2番枠。位置を取るだろうと見て本命を打ちました。しかし、五分には出ましたが、行き脚が付かず後方から。1000ｍ通過は59.2秒と流れていましたが、高速馬場だったため、流石に届く位置にいませんでした。4角でも外を回されるロス。上がり最速の34.4秒をマークして、格好は付けました。鞍上によれば、「疲れていた感じです。いつもの反応がなかったです」という話。序盤に後方になったのも疲労面が原因でしょうか。
状態面がまともなら。また、差しの届く展開になってくれれば。

△12.アリスヴェリテ
前走・ヴィクトリアマイルは大外枠。内から抵抗されたら引く予定だったそうですが、あまり無理せずにハナには立てました。ただ、800ｍ通過45.4秒はあまりにも速く、3.4角では後続を引き離す大逃げの形に。それでもしぶとく粘り、自分で競馬を作っての1.32.2は非常に強い競馬でした。
前々走・福島牝馬Sやアメリカでの競馬で、控える形にも対応できていますが、できれば単騎逃げがベスト。同型の存在がカギでしょう。
差し有利だとしても、大逃げに持ち込めば、好時計でまとめられる馬。2勝クラスでは1.57.8。マーメイドSでは1.57.2の好時計で逃げ切り。
相手はあまり関係なく、Hペースでもとにかく逃げさえすれば。

☆1.2.13.14
三連複要員として。

L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています（Lはラストの「L」になります）。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。