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展望:外枠先行有利京浜盃組VS雲取賞組、という構図ですが、レースレベルとしては断然、京浜盃が上。京浜盃はHペースで流れて、上がりもしっかり。雲取賞の方がSペースにもかかわらず、上がりが全体的に掛かっています。レースレベル重視……!
◎12.ナチュラルライズ前走・京浜盃では「まともに走れば、ほぼ勝てる力を備えているでしょう」と書きました。出はあまり良くなく、促してインの好位へ。やや掛かっていましたが、許容内。4角で外に持ち出すと残り200m手前で抜け出して、あとは突き放す一方でした。勝ち時計の1.45.5は、レースレコードの1.45.4に0.1秒まで迫る数字。出遅れ&引っ掛かる&外を回す&外にモタれる、という最悪としか言いようがなかった全日本2歳優駿の内容から大幅に改善しました。左回りの川崎コースから右回りの大井コースに替わったことで、もう問題はなさそう。新馬戦は古馬3勝クラスでも通用する時計で走った上で、L4を50.0秒、L2を12.3-12.3の余力ラップでまとめたのだから、現状ですでに古馬オープン級の力は備えているはずです。人気を分け合うジャナドリアは1勝クラス突破水準でしか走れていません。力差は明らかで、一冠目をクリアする……!
○6.ナイトオブファイア2.3走前に上がり36秒台をマークしていただけに、前走・京浜盃はどこまで時計を詰められるかがカギだと述べました。その前走・京浜盃は3番枠から促して先団へ。速いペースを追走したことで脚を削られたかと思いますが、2着リコースパローを追いかけて3着は確保。上がりは39.0秒と数字を落としましたが、Hペースを追走してもしっかり走れた点を評価。100m長い雲取賞はより遅いペースながら、上がり最速は38.9秒止まりです。前々走は4角での手応えが他馬と全く別で、軽く追っただけでL2を11.6-12.7でまとめました。3走前もほぼ同じ内容で、L2は11.7-12.1。2着リコースパローは骨折で離脱しましたが、出走してくれば、再度、ナチュラルライズとワンツーするだろうと考えていたほどの馬。その点、リコースパローの離脱は残念ですが、3着のナイトオブファイアの評価を繰り上げます。
▲9.ジャナドリアずっとスタートが良くなく、前走・雲取賞は出遅れ。その後に促してリカバー。先団に付けました。馬群の外目で折り合いに苦労していましたが、許容内か。直線は進路がスムーズで、追い出すとジリジリと伸びて押し切りました。鋭く伸びたという訳ではなく、上がりも39.3秒止まり。見解に「中央馬・地方馬ともに力ある馬の少ないメンバー構成」と書いた通り、もう少し差を付けて勝って欲しかったところですが、楽に勝ったのは確かです。前々走は1000m通過62.4秒のHペース。最内枠で出負け気味で後方からに。3.4角でマクり気味に進出。かなり外を回されましたが、そのまま差し切りました。勝ち時計1.54.1なら2勝クラス水準。特筆すべきは上がり37.9秒。次点の上がりが39.3秒だったので、これらに1.4秒差を付けるダントツの上がりをマークしています。このことからも、Hペースの中、終い勝負に徹した方が良さが出そうですが、あまりペースが流れそうにありませんし、交流重賞で後方待機して届くかどうか、そうする勇気があるか、という問題もあります。2.3着候補までが妥当。
△5.アメージング前走・京浜盃は出負け。促して出していきましたが、リコースパローの2番手に。Hペースを追いかけて、早々に失速しましたが、盛り返すように5着は確保。今回、スマイルマンボとのハナ争いがカギですが、あちらは前走・雲取賞で逃げて3着。惜しくもなく、上がりが40.0秒も掛かっていました。番手からでも競馬ができるタイプで、勝つためにはむしろ控えてくるのでは。対して、こちらは控えてダメだったため、逃げたいはずです。枠の利も生かしてこちらがハナへ。前々走は5F通過63.8秒のスローで逃げましたが、L4を50.1秒の余力ラップ寸前でまとめたのは立派です。3走前は5F通過61.6秒のハイペース。ちょっとペースが速すぎました。付いてきたルクソールカフェに並ばれると抵抗できず。こちらもジャナドリア同様、2勝クラス水準にはある馬。マイペースなら巻き返せる。
他の人気想定馬。4.グランジョルノ:前走・雲取賞は売れすぎなのを嫌って無印に。出遅れて控える形。さすがに相手が弱くて2着に来ましたが、ジャナドリアには伸び負け。評価していない理由は、まず新馬戦。Sペースの上に上がりも掛かった凡戦だという判断。続くJBC2歳優駿は成長面にも期待を込めて印を回しました。出負け気味から後方から。Hペースの差し決着に乗じての2着確保。3着タガノマカシヤは早めにマクる騎乗ミスと呼べる敗戦でした。その騎乗ミスだったタガノマカシヤにクビ差先着しただけ。全日本2歳優駿は特に問題なく乗っていましたが、直線では地方馬ジュゲムーンに差し切られて見せ場なし。力では劣るので、他馬の凡走などに助けられなければ。7.スマイルマンボ:前走・雲取賞は1000m通過63.3秒。砂厚が9センチになった大井としてはマイペース。これで上がり40.0秒も掛かっていては、ここで通用する力があるか甚だ疑問です。
L2は後半2F・ラスト2Fを意味しています(Lはラストの「L」になります)。2Fまとめて24.0秒などと記すこともあれば、12.0-12.0のように1F毎に記す場合もあります。L5やL4も同様です。
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