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　サンライズジパング。
　若駒S（１着）以来、２回目の購入となる予定。
　キズナ産駒の、牡馬。
　良駒だ。

　Ｇ１戦線で立派に戦い抜いている姿を見て、復帰戦を待っていた。芝馬だと思っていた。だが、ここまできたらもう「ダート馬」だと思う。適性もダートに強くあったところを経験値も重ねて強くなった。これからまた芝を走ることもありそうだが、国内ではダートで買いたい。

　今年のプロキオンSは、名前はプロキオンSだが「中京ダート１９００ｍで、ほぼ例年での東海Ｓ」にあたる。チャンピオンズＣ・６着馬。それだけ走れれば、ここなら足りる。中央G1で真ん中くらいの着順にまで来れたことで現状は「ダート馬」だと見たい。ダートに戻してからの一連のレースの中では、ジャパンダートクラシックで３着になった時のレースぶりがよかった。

　”３番手から、フォーエーバーヤングと真っ向勝負。”
　これがよかった。こういう競馬は、馬を強くする。
　位置取りを取って戦わせる競馬の方が、馬が競馬を覚えていく。

　鞍上は、坂井瑠騎手。
　後手に回る必要はない。５～６番手からでいいと思う。飛ばす馬がいても７～８番手からと想定したい。そもそも坂井は先行競馬の方が上手い。坂井自身が乗りやすい形でいいと思う。馬はけっこう自在性がある。少しズブさもあるから「動かすんだ」という意識を持ってほしい。

　相手を少し、見渡してみる。
　精神力がある馬だと感じている、カズペトシーン。引き続き好調なこの馬が恐い。追い込み過ぎるのがどうかだが、勢いもある。マークしたい。

＜本島修司の競馬分析ワード＞

【馬単位】：2008年に本島が発案した概念。一般的な「このレース、どの馬が来るか」ではなく「この馬、どのレースなら来るか」という見方に切り替えること。馬１頭と真摯に向き合うための概念。

【良駒】：その種牡馬の「産駒らしさ」が濃く出ている馬。『信頼性』が見込め、『ポテンシャルの高さ』を測る目安のひとつにもなる。

【エビデンス】：本来は「根拠」という意味の言葉だが、似ているパターンや、似ている状況で「必然の好走が出来た過去の事例がある」という意味で使用している。