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【展開】
スローペース
【メンバーレベル】
★★★★☆
過去10年のメンバーレベルから5段階で評価!
【見解】
1.コース解説
シャティン競馬場は、コース全体では3Mの高低差があるが、最後の直線はほぼ平坦。
ただ、洋芝なので、日本の野芝よりは若干パワーは求められます。
コーナーも緩やかなので、イメージとしては札幌競馬場が近しく、日本馬が適応しやすいコースと言えます。
特に、2000M戦は香港国際競走の中では最もトリッキーなコースで、スタートしてすぐ最初のコーナーがあるので、ロスなく好位で運べる『内枠が有利』です。
2.調教国別成績
香港国際競走の調教国別成績を見ると、中距離路線(香港カップ・ヴァーズ)は日本馬にチャンスの大きいレースと言えます。
その理由として、香港勢は距離が延びれば延びるほどメンバーレベルが落ちるためです。
では、なぜ香港勢が短い距離の方が得意としているかと言うと、香港勢は自国では生産せず、南半球(オーストラリア、シンガポール)産からの輸入馬がほとんど。その南半球の競馬はマイル以下のGIが充実しているため、短距離〜マイルの層ってかなり厚く、その短い距離に強い南半球産の産駒の馬が香港で走っているため、香港勢は短いところが強くなっています。
なので、香港勢の層がそれほど厚くない香港カップでは、JRA GIでやや力が足りてない馬でも好走するケースが多く、前走天皇賞秋を惨敗した馬でも、海外遠征、馬場適性さえクリアすれば通用してしまうのが現状です。
(近年の香港カップで好走した日本馬の前走)
今年も、日本勢には注目して良いのではないでしょうか。
3.推奨馬
◎ロマンチックウォリアー
中距離路線は日本勢優勢という話をしましたが、この馬に関しては香港勢の中でも別格の扱いです。
6歳馬になりますが、衰え知らずで、むしろ2年前(香港カップ勝利時)よりもパフォーマンスを上げてきていると見ています。それを感じたのが、前走の(今年)のジョッキークラブカップ。
このレースの勝ち時計1分59秒7は、2年前に自身が出した香港カップのレースレコードと同じ時計。
今年のジョッキークラブカップの方が2年前の香港カップより、ペースが遅かったこと、斤量も1kg重かったこと、そして休み明けだったことを考慮すれば、2年前よりもパフォーマンスを上げてきており、今年もこの馬には逆らわない方が賢明かと思います。
〇タスティエーラ
天皇賞秋は休み明けで+18kg。今回一度使われた上積みも見込めますし、3歳時に続いていた喉鳴りも改善しており、気配は良化。
香港カップは初角までの距離が短くペースも緩みやすいことからも、例年スローペースで上がりの速い後継ラップになっており、器用さがあって、ダービーや天皇賞など東京の上がり勝負でもしっかり結果を残してきたこの馬ならコースへの適応は問題ないと思いますし、今回内枠を引けたため狙える1頭なのではないでしょうか。
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