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秋開催東京芝2400mにベストな調教内容は1週前追い切り以降にトラックウッドチップ馬場で4F51.5秒以下かつ1F11.9秒以下の時計をマークすること。これに次ぐ、ベターな調教内容は最終追い切りが坂路馬場で4F目最速ラップを踏むか、坂路で2F目が13.0秒以下のラップを踏むこと。2024年10月13日の3歳上1勝Cは1週前追いが美Wで4F51.3秒、1F11.1秒をマークした単勝3.5倍(2番人気)が1着でした。 昨年のジャパンCは馬ナリ平均併用、馬ナリ平均併用、標準多め併用という調教タイプでの決着。追い切り本数が標準以上の併用系統がマストであり、トラックWのベストな調教内容にも3頭とも該当していました。 ◎ドウデュースは昨年の4着馬。昨年の調教タイプが標準多めトラックだったのに対して、今年は標準多め併用。そして、1週前追い切りはCWで4F50.7秒、1F10.9秒をマークしています。この1週前追い、ラップを分析すると15.2秒、15.0秒、15.0秒、13.8秒、11.0秒、10.9秒。道中きれいな加速ラップを踏んでいるところがポイント。昨年までは走りに力みがあって、どうしても遅いラップで落ち着いた走りが苦手でしたが、今年はゆっくり走ることができるようになっています。それを客観的に示しているのがこのラップであり、道中で脚をためている走りだからこそ、最後の直線で11.0秒から10.9秒の極限加速ができるわけです。この時、3頭併せを最後方から追走して最先着しているので、この内容が友道康夫厩舎のVSOP(非常に優良な追い切りパターン)に該当。この調教タイプもVSOPなので、これ以上はない調教内容。最終追い切りのDPでの時計は私がストップウォッチで計測して6F86.9秒。全体時計は遅くなりましたが、これも道中遅いラップだったにも関わらず、ゆったりと追走できたことに意味がありますし、だからこそ、ラスト1Fが11.2秒をマークしてトラックのダブル最速に該当しています。調教VTRではもう少し遅いラップだったと思いますが、そこは自分で計測したものを正しいと思っている点はご了承ください。 ○シンエンペラーは調教タイプが標準併用。1週前追い切りがCWで4F52.1秒、1F11.0秒。なので、4F時計が上記条件をクリアしていません。ただ、道中がきれいな加速ラップを踏んで、ラスト11.0秒は素晴らしい動きでした。10月6日の凱旋門賞に出走して、この1週前追い切りなら主観的になりますが、評価したいと思いました。そして、最終追い切りは栗東坂路。これが併せ馬というのは国内でのレースでの最終追いとしては初めて。しかも2F目から12秒台を踏んで4F目最速ラップ。これは3歳馬らしい成長だと思いますし、間違いなく春よりも強くなっています。坂路のダブル最速と矢作芳人厩舎のVSOPに該当しているという客観的評価材料も含めて、対抗評価としました。 △チェルヴィニアは調教タイプが馬ナリ平均トラック主体。こちらも1週前追い切りは美Wで4F52.0秒、1F11.7秒なので、4F時計が少し足りません。しかし、6F79.8秒で1F11.7秒は木村哲也厩舎のVSOPに該当。最終追い切りの美Wではラスト1F11.7秒が最速ラップでトラックのダブル最速にも該当しており、調教内容としてはオークス、秋華賞とほぼ同じですから、あとは相手との力関係だけでしょう。 ☆ジャスティンパレスは調教タイプが乗込坂路主体。これはよいのですが、今回も1週前追い切りは栗東坂路でした。前走を好走と判断すれば、同じパターンなので評価はできます。天皇賞春を勝った時は1週前追い切りも最終追い切りもCWでしたから、当時とはガラリとパターンが変わったのかも知れません。その1週前追いの栗坂4F時計は51.6秒。この時計が自己ベストを更新しており、これが効果的だったのか、最終追い切りは前進気勢満点の走り。ただ、制御のできた走りだと思いますし、状態に関しては間違いなく前走以上だと思います。 注ソールオリエンスは調教タイプが乗込トラック主体。1週前追い切りの美Wは4F50.4秒、1F11.3秒をマーク。抜群の動きでしたし、最終追い切りは美Wで2F23.4秒をマークして手塚貴久厩舎のVSOPに該当。最後まで印を打って買い目に入れるかどうか悩みましたが、前走天皇賞秋組で前走よりも調教量を増やした馬は好走するという、これまでのJC好走パターンを重視するとやっぱり押えておきたくなりました。
厩舎のミカタ
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